2010年12月30日
こんにちは。
ガリレオという種牡馬がいます。
『彼は水の上でも走る』 と名匠エイダン・オブライエン調教師が
その卓越した競走能力を大自慢したように、
21世紀最初のダービー馬となりキングジョージも制して
父サドラーズウェルズの名をさらに高めたものです。
ガリレオは種牡馬としても父同様に素晴らしく、
初年度にクラシックホースを輩出、毎年G1馬を送り出しています。
そんな偉大なガリレオですが、来年は最良の年になるかも、
とヨーロッパでは大きな注目を集めているようです。
4戦4勝で2歳牡馬チャンピオンに輝いたフランケル、
フランス遠征のマルセルブサック賞を制したミスティフォーミー、
牡牝ともガリレオ産駒がNo.1の座についたからです。
おまけと言ってはなんですが、
チャンピオン決定戦デュハーストSでフランケルに続く2着、
返す刀でフランスの2歳王者決定戦をあっさり勝った
ロデリックオコンナーもガリレオの子供でした。
なかでも評判が高いのが “怪物” フランケルです。
来年の2000ギニーのオッズは一本かぶりになっています。
ダービーも当然1番人気なのですが、
管理するヘンリー・セシル調教師が 『2400mはどうかな?』 と
半信半疑なようで使ってくるかどうかは微妙なようです。
マイルから2000mくらいで活躍させるのでしょうか。
ヨーロッパも2400mのチャンピオンディスタンス至上主義から
最近では2000mの中距離が重要視される傾向にあります。
昨年のチャンピオン・シーザスターズがもっとも評価されたのは、
快勝した凱旋門賞ではなく2000mの愛チャンピオンSでした。
種牡馬選定レース化しているヨーロッパG1の現状が背景にある?
イギリスではエクリプスS、インターナショナルS、チャンピオンS、
と2000m級の3歳以上のG1路線がかなり充実しています。
日本では秋の天皇賞くらいなものですね。
このあたりも考えたほうがいいのかもしれません。
きょうも来てくださってありがとうございます。
年の瀬も押し詰まりましたが、
ご自愛いただいて元気に新年をお迎えください。