2011年01月03日
あっという間の3が日、いかがお過ごしでしょうか。
年の初めということで競馬のあり方みたいなことを考えています。
昨日は、なぜ3が日にJRAの競馬がないのか?
それは古い法律と自粛によるものらしいというお話でした。
《有馬特例法》 というのがあるらしいです。
正式名は 《日本中央競馬会の国庫納付金等の臨時特例に関する法律》
1955年に当時のJRA有馬頼寧理事長の尽力により公布されました。
この法律の趣旨は、老朽化していた全国の競馬場施設を改装するため
“臨時競馬” を開催し、収益金を施設の近代化に当てることでした。
有馬理事長はプロ野球のオールスター戦方式を競馬に持ち込み
中山グランプリ (有馬氏の死後に有馬記念と改称) を創設するなど
競馬の大衆化・近代化に大きな功績があった方ですが、
その資金調達の面でも大変な知恵を絞っていたのですね。
競馬組織は特殊な法人形態で内部留保にも限度があります。
もともと莫大な設備投資などには向かない組織体です。
現金商売の強みの反面、その日暮らし的な体質もあります。
法的な枠組みがそうなっているのですから仕方がありません。
《有馬特例法》 は競馬が本質的に持つ弱みを強みに変えた、
そいう意味で画期的、歴史的な名提案だったと思います。
《有馬特例法》 を今すぐ復活させろという話ではありません。
《有馬特例法》 的な柔軟な思考や判断が必要なのでは?
2010年代というのは、そういう時代なのだと思います。
きょうも来てくださってありがとうございます。
東西金杯へ向けた各陣営の気迫も高まりつつあるのでしょう。
さて、今年の初重賞を制するのはどの馬か、
楽しみに5日を待ちたいと思います。