2011年01月06日
こんにちは。
昨日、北米のリーディングサイアーに2年連続で
ジャイアンツコーズウェイが輝いたというお話をしました。
あれっと思われた方もいらっしゃるかもしれません。
これはこれで間違いではないのですが、
実はメジャーなランキングだけで3つもあるからです。
ジャイアンツコーズウェイが首位に君臨しているのは、
サラブレッドホース誌のランキングで、
北米の実績にヨーロッパを加えています。
北米限定はデーリーレーシングフォーム誌が集計しています。
こちらではマリブムーンがチャンピオンになっています。
北米、欧州はおろか日本はじめパート1国を中心に、
世界チャンピオンを決めようというのがサラブレッドタイムズ誌。
こちらのチャンピオンはフサイチペガサスですね。
競馬というものをどういうフレームで考えるのか?
けっこう本質的な問題が含まれているのですが、
どれも一長一短があるのは確かです。
北米限定というのは親しみやすいし分かりやすいですね。
アメリカのファンが目の前の競馬を見ている分にはこれでいい。
でもアメリカ産馬がヨーロッパの厩舎に入厩したり、
ヨーロッパの馬がアメリカに転厩したり、
交流が頻繁になり日常的になっている現在では、
ヨーロッパのデータも加味した方が現実的だよね、
というのが冒頭のサラブレッドホース誌の考え方です。
生産者などサラブレッドビジネスサイドの需要もあるのでしょう。
全世界を網羅するサラブレッドタイムズ誌の見識も立派です。
本来あるべき姿はこちらにあるような気もします。
でも分かりにくくて困ったという人も続出しそうです。
ちなみにチャンピオンのフサイチペガサスは
サラブレッドホース誌では32位にランクされているにすぎません。
日本のJRAランクは42位というのが昨年1年の実績です。
基準が3つあるというのは、それだけの理由があるのでしょう。
ある意味、競馬はまだまだ進化途上であり、
取り組まねばならない問題がいっぱいあるということでしょうか。
きょうも来てくださってありがとうございます。
東西の金杯が終わったかと思えば、
今週末は3日連続の開催になります。
忙しくて楽しい週末をお過ごしください。