2011年01月11日
こんにちは。
昨日 《タイガーマスク・ムーブメント》 のお話をしたのですが、
今日のJRAホームページの管理馬一覧をのぞいていたら、
藤沢和雄厩舎の管理馬からタイガーマスクの名前が消えていました。
どうやら引退ということのようです。
残念ですが仕方がありません。
中央で11戦、地方で2戦、4升2着1回という成績でした。
500キロを越す大型馬で仕上げに苦労して、
デビューは3歳5月のオークスの日でした。
武豊騎手を背に1番人気に支持されますが9着に敗退、
それでも上がりはメンバー最速で先に楽しみを残してくれました。
しかし彼はノド鳴りを患うようになり、屈腱炎も併発して
二重、三重のハンデを背負いながら走らねばなりませんでした。
それでも子供たちの夢のためにと、
山本英俊オーナーは辛抱強く所有を続け、
藤沢和雄調教師はじめスタッフは心をこめて仕上げてきました。
競走馬の運命とか成績なんかは誰にも分かりません。
アメリカ産のキングマンボ産駒で
ダーレーやクールモアも注目したほどの馬だったそうです。
それほどの馬を買った瞬間にタイガーマスクと命名したそうです。
初めから子供たちのために走らせようと決めていたのです。
日本では商標登録の関係でその名前が付けられないため、
アメリカで馬名登録したのだそうです。
それほど熱い思いがこもった馬でした。
結果は神のみぞ知るところです。
でも、この馬に勇気をもらった子供たちはたくさんいます。
出走のたびに単勝馬券を買って応援したファンも大勢います。
3年半、13戦と短い夢でしたが十分に楽しませてもらいました。
タイガーマスク、ありがとう。
関係者の皆さん、本当にご苦労さまでした。
誰かタイガーマスクの夢を繋いでくれないものでしょうか。
きょうも来てくださってありがとうございます。
考えてみると、競馬場って夢が走る場所なのですね。
今年もたくさんの夢が見られるといいですね。