2011年01月14日
こんにちは。
欧米の一流馬たちが昨シーズン限りで大挙引退して、
ドバイミーティングとか既存勢力の争いになることが多い
前半戦では日本馬がいい勝負をするのではとお話ししました。
先ごろ発表されたワールドサラブレッドランキング (WTL) を
眺めてみても上位馬はくしの歯が抜けたような状態です。
キングジョージの11馬身差圧勝が評価されて
ダントツの1位に君臨したハービンジャーは
今季から社台スタリオンで種牡馬生活に入ります。
英2000ギニー、ジャックルマロワ賞のマクフィ、
仏二冠馬ロペデヴェガも3歳限りでターフを去ります。
マイル戦戦は女王ゴルディコヴァが今年も現役続行し、
カンフォードクリフスも1年間だけ走る契約ということですが、
2400mを中心とした中長距離カテゴリーは手薄な感じで、
クールモアに移籍した “オーストラリアの英雄” ソーユーシンクが
オーストラリア国民の反感を買いながら希望の星になっています。
アメリカはもっとひどい状態です。
ブリーダーズCの1、2着ブレイムとゼニヤッタが引退、
G1の顔だったクオリティロードもあっさり姿を消して、
ケンタッキーダービー馬スーパーセイヴァー、
プリークネスS馬ルッキンアットラッキー、
故障で早々と引退を決めた素質馬エスケンデレヤ、
みんないなくなってしまいました。
日本でいえば、ヴィクトワールピサ、トゥザグローリー、
ペルーサ、ルーラーシップなど有馬記念上位の3歳馬、
ジャパンCのローズキングダム、ダービーのエイシンフラッシュ、
加えてブエナビスタまでが引退してしまったような状況です。
もともとこの2年間は、ゼニヤッタとレイチェルアレクサンドラ、
2頭のスーパー牝馬の “幻の対決” をあおることで
妙に盛り上がってきたアメリカ競馬です。
結局、実現しなくてファンをガッカリさせてしまったのですが、
切り札がなくなった今シーズンはどうなってしまうのでしょうか。
きょうも来てくださってありがとうございます。
欧米の競馬が危ない?
なぜこういう状態を生んでしまうのか?
明日またこの問題を考えてみたいとおもいます。