2011年01月19日
こんにちは。
キングカメハメハ、エイシンフラッシュなど
今世紀に入ってからの、いわゆる持込馬のダービー制覇は
大種牡馬サンデーサイレンスの興亡と関係があるのでは?
そんな話題をお届けしています。
今世紀にっ入った2001年、大幅に規則が改正されました。
外国産馬にクラシック出走が認められ、
持込馬は30年前と同様に内国産馬扱いを受けるようになります。
しかし当時はサンデーサイレンス全盛時代でした。
馬主さんたちの視線は、よりリスクが少ないと思われる
サンデーサイレンス産駒に集中していたのは当然でしょう。
2004年、キングカメハメハが持込馬としては、
ヒカルメイジ以来、実に57年ぶりにダービーを制します。
奇しくも引退したSS産駒の誕生が途絶えた年でした。
昨年のダービー馬エイシンフラッシュは2007年生まれです。
13年間君臨し続けたリーディングサイアー最後の年にあたります。
偶然だけではないだろうと思います。
偉大なSSの血の伝承が終焉を迎えたとき、
その壮大な落日のように最後の輝きを放ったとき、
非SS系の持込馬が頂点のレースを勝ったのは、
競馬の神様の遠大な構想に基づく裁量だったのだと感じます。
もちろんSS系の優秀さは子供たちによって連綿と受け継がれ、
08年はアグネスタキオン、09年はマンハッタンカフェと
リーディング種牡馬一族の誇りに満ちた伝統を守っています。
しかし競馬の神様の裁量の行方にいちばん危機感を抱いているのは、
他ならぬ社台グループの吉田照哉さん、勝己さん兄弟でしょう。
非SS系キングカメハメハにグループ最良の名牝を配合し、
遂に昨年はリーディングサイアーを奪取させました。
2010年世界チャンピオンのハービンジャーを輸入しました。
世界中から良血牝馬を集めに集めています。
ディープインパクトの配合相手という意味合いもあるのでしょうが、
吉田さん兄弟の覚悟、馬産にかける執念が伝わってきます。
きょうも来てくださってありがとうございます。
日本の馬産が大きな転換期を迎えているのは確かなようです。
明日はそのあたりを中心に考えてみたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。