2011年01月23日
こんにちは。
今週はじめにクラブホースの頑張りぶりを話題にしたのですが、
海外の血の導入という面では少し立ち遅れています。
90年代には大樹ファームなどが大躍進した前例はあるのですが、
最近はあまり聞きません。
大手クラブを中心に生産牧場との関係が深いこともあります。
サンデーレーシングであればノーザンファーム、
社台レースホースであれば社台ファームの生産馬の
優先順位が高くなるのは自然の流れでしょう。
さらにほとんどのクラブは夏から秋にかけて募集開始します。
馬選びなどの準備作業は春先にはじまり、
カタログやDVDの制作は募集開始前に終わらせねばなりません。
セレクトセールなど競り市の中心が当歳だった頃は
まだ時間的余裕があったのでしょうが、
昨今のように1歳セリがクローズアップされてくると、
7月からはじまる競り市で買っていては間に合いません。
キーンランドは9月、タタソールズは10月ですから、
まったく購買対象に入ってきません。
パート1国入りして国際化を実現した日本競馬において
強い馬をラインアップする方法は昨日もちょっとお話ししたように、
できるだけ裾野を広げて馬選びをすることでしょう。
年間に生産されるサラブレッドの数は日本約7000頭、
ヨーロッパ約2万頭、アメリカは約3万5000頭内外、
ヨーロッパとアメリカは馬選びにほぼ国境がありません。
日本適性云々は慣れの問題が大きいでしょうから、
時間と経験がほぼ解決してしまいます。
馬選びの裾野を世界に広げることが当面の課題でしょう。
と思っていたら、この問題にチャレンジするクラブがありました。
そのあたりは明日ご報告したいと思います。
きょうも来てくださってありがとうございます。
強い馬づくり、強い馬えらびは
ホースマンにとって永遠の課題かもしれません。
だからこそ考え続ける価値があるのだと思います。