2011年01月24日
こんにちは。
馬選びの理想は? そんな話題をお届けしています。
結論は単純で、できるだけ選択肢が多い方がいいということです。
選択肢を増やす方法はセリ市の活用が欠かせないでしょう。
タタソールズは250年近い伝統と歴史を誇っています。
キーンランドも70年以上の豊かな経験を蓄積させています。
彼らはタタソールズならヨーロッパ全域、
キーンランドなら全米で生産するサラブレッドを対象に、
血統、馬体、生育状況などを調べに調べ、絞りに絞って
最良と信じる馬を上場してきます。
日本のセレクトセール、セレクションセールなどもそうです。
歴史の中で磨き抜かれたこのシステムを活用しないで、
ゴドルフィンの馬選びもクールモアの経営も成立しません。
もちろん社台やノーザンファームにも同じことが言えます。
競馬の開国、国際化の必然性は実はここから始まっています。
“鎖国” していては強い馬づくりはできないからです。
クラブ会員も含めて馬主さんの理想は、
タタソールズ、キーンランド、セレクト、セレクションなど
世界中のセリ市から選び抜いた馬をラインナップすること、
ここにありそうです。
ところが以前にご説明したように、
クラブ法人のビジネスモデルはそうなっていません。
9月のキーンランド、10月のタタソールズを待っていては
夏から秋に設定されている会員募集に間に合いません。
セレクトやセレクションで購入した馬すら追加募集、
そんな形で提供するケースが多いようです。
東京サラブレッドクラブが昨暮から
タタソールズ、キーンランドで購買した外国産馬を募集しています。
今回は追加募集ですが、理想は内国産との同時募集でしょう。
同じテーブルで検討できた方が嬉しいに決まっています。
そのためには募集時期を現在の夏秋型から冬型へ変更するなど、
ビジネスモデルの変革を迫られます。
大きな変革に向けた小さな一歩だろうと思います。
ぜひ成功させてほしい試みです。
きょうも来てくださってありがとうございます。
今週から東京開催がスタートします。
心機一転、いい馬券を手にしたいものです。