2011年01月30日
こんにちは。
ゼニヤッタのお婿さんはバーナーディ二というお話をしています。
それにしても、なぜバーナーディ二だったのでしょうか?
もちろん彼は一流の新進種牡馬で産駒は1世代が走っただけですが、
期待どおり、いや以上かな、という成績を収めています。
それでもゼニヤッタという絶対的な存在感の前では
どんな大種牡馬でも霞んでしまう、そんな感じなのです。
今回の決断の大きなポイントは “ダート” にあったのかもしれません。
ご存じのようにゼニヤッタはオールウェザーで良績を残しました。
しかしオーナーのジェリー・モスさんもシレフス調教師も、
BCクラシック、彼女の生涯初めてで最後になった敗戦は
“力差” ではなく “適性差” でもなく “経験差” だと考えたのでしょう。
彼女は一昨年、最高峰レースのBCクラシックを勝っています。
にもかかわらず年度代表馬に選ばれることはありませんでした。
牝馬限定戦で連勝を重ねているが牡馬相手に実力を示していない、
そんな理由で選ばれなかったのだと伝えられています。
でも現実にBCクラシックでは牡馬を蹴散らしているんですけれど。
ダートコースで牡馬を散々に打ち負かしてこそ王道なんだ!
ジェリー・モスさんたちは、多分そう考えたに違いありません。
その点、バーナーディ二は十分すぎるパフォーマンスの持ち主です。
8戦6勝、勝ったレースは圧勝のオンパレードでした。
ダートでの力強さ、スピードは申し分ありません。
ですが、広いアメリカ、そういう馬はいっぱいいるでしょう?
決断のポイントの第2は、“幸運” だったかもしれません。
バーナーディ二の同期生にバーバロという超人気馬がいました。
彼は6戦無敗で挑んだケンタッキーダービーに圧勝します。
続く二冠目のプリークネスS、もう勝ったも同然ムードの1番人気、
ところが彼は発走直後に故障して競走中止を余儀なくされます。
バーナーディ二は2着以下に5馬身半、6馬身、4馬身、7馬身、
誰が強いのかをはっきり見せつけました。
バーバロが無事だったら、どうなったかは誰にも分かりません。
しかしバーナーディ二が圧倒的なパフォーマンスを
ダートで見せつけたのは誰もが知っています。
“アメリカの夢” はどこまで継がれて行くのでしょうか。
きょうも来てくださってありがとうございます。
1月最期の日曜日、ごゆっくりとお過ごしください。