2011年02月06日
こんにちは。
今日の東京メイン・東京新聞杯に出走するショウワモダン。
G1安田記念を勝っているのですから60キロも仕方がないですね。
G1ホースの出走は珍しいのですが、
1986年のギャロップダイナがそうでした。
前年の秋の天皇賞でシンボリルドルフを破る大番狂わせを演じ、
東京新聞杯には59キロを背負いながら堂々の1番人気でした。
さすがと言うべきかギャロップは余裕で勝ち切ります。
13番人気の天皇賞で勝ち、1番人気の東京新聞杯でも勝つ、
そのくせ負けるときはあっけなくコロリと負けてしまう、
何とも予測のしづらい 《意外性の馬》 だったと思います。
そもそも天皇賞前は新馬戦以外はダートしか勝ち鞍がなく、
芝では重馬場に恵まれて2着が精一杯という馬でした。
天皇賞に出てくること自体が、オヤッと思うのですが、
この年は社台グループの出走馬が不在だったこともあり、
いかにルドルフが強かろうとライバル・シンボリ牧場の前に
後ろを見せることはできない、意地の出走だったようです。
それがまさか、ルドルフを倒すとは競馬は分からないものです。
天皇賞の前は札幌に遠征しており、札幌日経賞では
直線で騎手を振り落としながらそのまま真っ直ぐ走り、
先頭で入線、スタンドの拍手喝采を浴びたこともあります。
日本競馬史上最大の “不思議ちゃん” キャラクターでした。
そして引退レースとなった6歳暮れの有馬記念で
もう一度 “不思議ちゃん” を演じることになります。
近走の不振から12頭だての11番人気の低評価をあざ笑うように
ダイナガリバーの2着に力走してアッと驚かせくれたのです。
最近はこういう馬が少なくなっていますが、
ショウワモダンにはちょっと “不思議ちゃん” ムードがあります。
どんなレースを見せてくれるのでしょうか。
きょうも来てくださってありがとうございます。
東京、京都のダブル重賞をたっぷりお楽しみください。