2011年02月08日
こんにちは。
ディープインパクトの母系に流れるリファールのお話をしています。
リファールは1969年アメリカで生まれフランスで調教されました。
父は偉大なノーザンダンサーで、その産駒ニジンスキーや
ヌレイエフはバレエダンサーを馬名にしているのは有名ですが、
リファールのネーミングもウクライナ出身の天才バレエダンサー
セルジュ・リファールに由来するものです。
期待の高さがズンと伝わってきます。
期待の高さを示すように英愛ダービーに挑戦しますが、
エプソムではロベルトの15着に惨敗、
アイルランドのカラでは5着と掲示板に載るのが精いっぱいでした。
距離が長かったのが敗因と伝えられていますが、
烈しすぎるほど烈しい気性の影響が少なからずあったのでしょう。
さてマイル路線に転向したリファールはジャックルマロワ賞を楽勝、
ムーランドロンシャン賞は2着と取りこぼしましたが、
引退レースのフォレ賞を勝って潜在能力の高さを自ら証明します。
種牡馬としては持って生まれた卓抜したスピードに加え
“気” で走るようなタイプを多く輩出しているようです。
代表産駒のダンシングブレーヴは気の強さと辛抱強さを併せ持ち、
類い稀な集中力を発揮した名馬でしたが、
中には何かの理由で集中力を欠き強いのか弱いのか分からない
快勝と凡走を繰り返すようなタイプも出たりします。
リファール4×3のクロス馬ディープサウンドが2連勝の後の
1番人気のホープフルSで原因不明のどん尻大敗を喫したり、
4×2とさらに強いクロスを持つスマートロビンが
同じく1番人気の京成杯で12着に惨敗したりしているのも、
リファール系の強みである “気” が裏目に出たものでしょうか。
きょうも来てくださってありがとうございます。
リファール系と気性とのエピソードを典型的に示したのは
93年のジャパンCを勝ったレガシーワールドが代表格です。
明日はそのあたりまで遡って考えてみます。