2011年02月15日
こんにちは。
今週はフェブラリーSの話題を中心にお届けしています。
近年はカネヒキリ、ヴァーミリアンなど02年生まれの世代が
ダート界を席巻する勢いを発揮し続けたというお話をしました。
川崎記念4連覇、フェブラリーSとJCBクラシックを3連覇、
ジャパンCダートは1年空白があったものの3勝しています。
この無敵世代に覇権交代を迫ったのが一昨年、
彼らが7歳を迎えたフェブラリーSでした。
カネヒキリ、ヴァーミリアン、サンライズバッカスと
3頭のジャパンCダート馬を揃えた最強世代は万全の構えです。
これに挑戦状を叩きつけたのが明け4歳の05年生まれ世代。
ジャパンダートダービー制覇後に古馬に混じってのG1戦線で
力をつけてきたサクセスブロッケン、
ダート転向後4連勝、前走の初重賞・平安Sでも2着と
進境著しいエスポワールシチー、
アメリカ帰りのカジノドライヴが顔を揃えました。
レースはご存じのとおりエスポワールシチーが快速を飛ばして逃げ、
馬なりの手応えでカジノドライヴがゆっくり先頭に立つところを
これ1頭に目標を定めたかのようにサクセスブロッケンが
獲物を狙う豹そのままに襲いかかり差し切りをはかります。
カネヒキリはさすがに強くインを伸びて猛追しますが、
エスポワールシチーをかわしての3着までが精一杯でした。
ヴァーミリアンは6着、サンライズバッカスはブービー15着と
思いがけない大敗を喫し “世代交代劇” は幕を閉じました。
当時は、これが世代交代なのか、それともタマタマなのか、
議論が分かれ、タマタマ派が多かったように記憶しています。
しかし、その後のエスポワールシチーの無人の野をいく快進撃、
ここ一番で強さを発揮したサクセスブロッケンの底力、
5歳になって充実した新王者スマートファルコンのスピード、
この世代の群を抜く強さは、もう誰の目にも明らかです。
残念ながらサクセスブロッケンは先ごろ引退してしまい、
エスポワールシチー、スマートファルコンは休養中、
“王者不在” のフェブラリーSになってしまいました。
他の世代が新たに “最強” の座を襲うのか、
それとも05年世代から “新王者” が誕生するのか、
“戦国ムード” が充満して興味が尽きません。
きょうも来てくださってありがとうございます。
明日もフェブラリーSをめぐる “戦国模様” の続きをお送りします。
どうぞよろしくお願いします。