2011年02月20日
こんにちは。
昨日、ちょっと割り切れない思いのフェブラリーSと書きました。
何が割り切れないかというと、
万人が認めるチャンピオンが出走してこない、
強い(と思われる)馬が出られないからです。
エスポワールシチーやスマートファルコンなどの強豪が休養中、
体調が整わないのは責められません。仕方がないでしょう。
でも、フェブラリーSという “点” で考えればそうなのでしょうが、
競走生活全体とは言わないまでも年間のローテーションで考えれば、
“点” ではなく “線” でシミュレーションすれば、
フェブラリーSのそもそもの魅力に疑問符が付いてきます。
フェブラリーSの1着賞金は9500万円で
ジャパンCダートの1億3000万円に次ぐ高額となっています。
ところが暮れの東京大賞典のそれは8000万円とこれも高額です。
フェブラリーSは断然格の高いレースというわけではありません。
交流G3を6連勝 (通算8勝) もしながら、
フェブラリーSにもジャパンCダートにも出ないという
少し風変わりな生き方ができるのが現在のダート界です。
G1中のG1という格式や伝統がないからでしょう。
伝統や格式がないとレースの品位が失われます。
強い馬がいるからと出走回避馬が続出したり、
逆にチャンスがあると思えば出走登録ラッシュになります。
今回もテスタマッタとカジノドライヴが出られませんでした。
テスタマッタは昨年の、カジノは一昨年の2着馬です。
フェブラリーSの栄冠にもっとも近づいた馬たちです。
この国ではデビュー2戦目でダービー馬となったラムタラ、
3戦目のワークフォースのような馬は現れることができません。
ともに後に凱旋門賞を勝ったほどの名馬です。
賞金だけでの問題ではなく、
レースの伝統と格式に基づいた品位が競馬には必要なのでしょう。
きょうも来てくださってありがとうございます。
来週から舞台は中山と阪神に移ります。
開幕を飾る中山記念は凄いメンバーが揃いそうですね。
今からワクワクドキドキの思いです。