2011年03月01日
こんにちは。
日本時間の昨日、米アカデミー賞が発表されました。
最高の栄誉である作品賞には 『英国王のスピーチ』 が選ばれ、
併せて監督賞、脚本賞、主演男優賞も受賞しました。
物語は英国の王子が幼い頃のトラウマから吃音となり、
人前ではまともに話すこともできない状態に陥ります。
王位を継ぐはずだった兄が民間女性と恋をして王位を返上、
思いがけなくイギリス連邦国王の座に就かされます。
国民に向かって語りかけることもできない王の誕生です。
時は1940年代初頭、ナチスドイツの侵攻は激しく、
ロンドン市内も空襲に見舞われるなど絶体絶命のピンチ。
内気で吃音の国王は周囲に励まされながら懸命な努力を続け、
意を決して演壇に向かいます。
戦況の悪化に意気消沈する国民を鼓舞する演説を行ったのです。
実話に忠実に描かれた 『英国王のスピーチ』 の主人公は
キングジョージ6世。
世界中のホースマンが惜しみない尊敬を捧げ憧憬する
キングジョージ6世&クイーンエリザベスSに名を残す英国王です。
現エリザベス2世女王の父君にあたられる方ですね。
エリザベス2世女王陛下がディープインパクトの曽祖母でもある
名牝ハイクレアのオーナーブリーダーだったのは有名ですが、
父君もホースマンとして偉大な足跡を残しています。
今でもサンチャリオットSにその名を刻まれた
愛馬サンチャリオットは英1000ギニー、オークス、
そしてセントレジャーを勝ち牝馬三冠に輝いています。
セントレジャーではダービー馬ワトリングストリートを破り
3馬身差の完勝、この世代の最強馬として君臨します。
吃音と戦う国王をどんなにか励ましたことでしょう。
国民が大いに勇気づけられたのも容易に想像ができます。
競馬にはそんな力もあるのですね。
きょうも来てくださってありがとうございます。
『英国王のスピーチ』 、まだ上映中です。
ご覧になっていない方は、ぜひどうぞ。