2011年03月15日
こんにちは。
震災による中止に伴う番組変更が発表されました。
桜花賞トライアル優先の番組編成になっています。
建前上はそういうことなのでしょうが、
であれば、アネモネ賞やフィリーズレビューは
1日でも早く土曜日にやってほしかったですね。
アネモネ賞が日曜、フィリーズレビューが月曜で決まりました。
桜花賞よりオークスへのプレップレースの色合いの濃いフラワーCが
トライアルより早い土曜開催というのも良く分かりません。
無理矢理、帳尻を合わせるより、
いっそクラシック自体を1カ月ずらすとかしては、
という意見も現場からは出ているようです。
これはこれでチューリップ賞組とか直行組にとっては
調整が難しくなるなど百点満点の答えはありません。
230年以上の歴史を持つ英ダービーですが、
第1次世界大戦の1914年からの4年間と
1940年からの第2次世界大戦中の6年間、戦火を避けて、
エプソムではなくニューマーケットで行われています。
これらはニューダービーと呼ばれ本来のダービーとは
厳密に区別されているようです。
歴史と伝統を守るためにベストではないがベターな解決策、
それがニューダービーだったのでしょう。
世界大戦中にクラシックを迎えたイギリスの馬たちにも、
未曾有の大震災に遭遇した馬たちにも罪はありません。
できるだけ公平な条件で一生一度の晴舞台に臨ませるために、
80点でも85点でもいいからベターな解決策を
JRAの方々、日本のホースマンの皆さんにお願いしたいと思います。
きょうも来てくださってありがとうございます。
歴史はいろいろなことを学ばせてくれます。
ベストではないがベター、
でも少しでもベストに近づきたい、
そういう思いが人間の知恵なのだと思います。