2011年03月29日
こんにちは。
昨日、キンシャサノキセキの海外遠征のお話をしました。
高松宮記念のスプリンターとしての完成されたレースぶりに、
8歳にして、なお成長している姿を感じたからです。
ところが引退してしまうそうなんです。
モッタイナイというか、残念で仕方ありません。
“晩節を汚さず” という生き方も格好良くて素敵なのですが、
低迷する日本スプリンター界の星として、
せめて年内いっぱいは頑張ってほしかったのが本音です。
でも誰よりも馬を知る堀宣行調教師やノーザンファームの
皆さんが決めたことですから、それが正解なのでしょう。
種牡馬としての大きな仕事が待っています。
キンシャサノキセキ自身は気性の問題から
スプリント路線に活路を求めたわけですが、
血統的にはスプリンターじゃありませんね。
曽祖母レディベリーはロンシャン3100mの長距離G1
ロワイヤルオーク賞の勝ち馬です。
祖母フェザーヒルは種牡馬グルームダンサーの母となり、
仏2000ギニーのファルコは彼女の孫にあたります。
父のフジキセキのシャトル種牡馬としての代表産駒は
ドバイシーマクラシック勝ちのサンクラシーコ。
オーストラリア産で南アフリカで活躍した馬です。
スプリンター王国オーストラリアでのフジキセキの評価は
どちらかいえばステイヤータイプと見られていたようです。
気性ゆえキンシャサ同様のスプリンターも出るでしょうが、
2000m以上をこなす仔が出ても不思議じゃないでしょう。
とはいえキンシャサノキセキが見せたスピードは魅力です。
社台スタリオンではいったんオーストラリアに帰した
スニッツエルを再輸入したり南半球のスピード血統に
並々ならぬ関心を抱いているようです。
手薄な日本スプリント界活性化ということもあるのでしょうが、
ダンチヒ系のように代を重ねて凱旋門賞を勝つような
チャンピオンクラス続出のスプリンター血統もあります。
その役割を期待されてのスタリオン入りでしょうか。
きょうも来てくださってありがとうございます。
関東圏では馬券が買えないのが残念ですが、
毎週、豪華な番組ラインナップが続きます。
電力事情を考えれば開催中止は仕方がないとしても、
ギリギリの節電を試みることを条件にして
ウインズだけは早く再開してもらいたいものです。