2011年05月12日
こんにちは。
今週のヴィクトリアマイル、女王というより現役最強馬の
ブエナビスタに “世代交代” を迫るアパパネに注目が集まります。
東京コースはオークスで1度経験しただけですが、
いつになく抑えの効いたいい走りをしていたと思います。
マイルに関しては父系は鬼といっていい血統です。
父キングカメハメハはNHKマイルCで一瞬に抜け出し、
後続を5馬身ちぎった瞬発力は高いマイル適性を思わせました。
エンジンの違いでダービーまで勝ってしまいましたが、
本質は極めて上質なマイラーだったのではないでしょうか。
それもそのはず父キングマンボはその母ミエスクとともに
ヨーロッパマイルの頂点ジャックルマロワ賞を親子制覇しています。
カメハメハの母の父ラストタイクーンはBCマイルを勝ち、
ビッグストーンやマルジュなど一流マイラーを輩出しました。
マルジュはマルバイユを通じマルセリーナの母の父となっています。
どこまで行ってもマイルはお任せみたいな血ですね。
しかしアパパネの母ソルティビッドは明らかなスプリンターでした。
同じ国枝栄厩舎所属の半兄トムトムも短距離中心に使われています。
こうした母系の影響もあってかアパパネの持ち味は、
切れすぎるほどに切れる一瞬の脚に凝縮されているようです。
直線で追われて抜け出す脚の速さは天下一品でしょうね。
言い古された比喩ですが、父の瞬発力がナタの豪快さなら、
娘のそれはカミソリの鋭さにあるのでしょうか。
きょうも来てくださってありがとうございます。
百戦錬磨のブエナビスタか、天才少女アパパネか、
楽しみが尽きないヴィクトリアマイルですね。