2011年05月13日
こんにちは。
すっかりブエナビスタVSアパパネの一騎打ち色になりました。
今年のヴィクトリアマイル、いったい何倍つくのでしょうか?
馬券はともかくとして、2頭のレースぶりに興味が尽きません。
攻める立場のアパパネ蛯名正義騎手、
胸を貸す格好のブエナビスタ岩田康誠騎手、
果たしてどんな手綱さばきを見せてくれるのでしょうか。
シロウトなりに考えると、
アパパネはブエナビスタをマークして進むのでしょうか。
彼女の持ち味である一瞬の切れ味を最大限に活かすには、
こうした “抜け出し” 戦法に活路があるのかもしれません。
思い出すのは1999年の安田記念ですね。
1.3倍のダントツ人気に推されたグラスワンダーに対して、
蛯名騎手のエアジハードは大きく離れた4番人気でした。
2、3番人気はキングヘイロー、シーキングザパールと
G1ホルダーが顔を並べる豪華なメンバー構成です。
レースは快速アグネスワールドが引っ張る緩みのないペース、
的場騎手のグラスワンダーは先行勢のすぐ後ろにつけ、
いつでも抜け出せる態勢、横綱相撲の風格を漂わせます。
前走の京王杯スプリングCで先行した蛯名騎手のエアジハードは
直線一気の豪脚で伸びたグラスワンダーにねじ伏せられていました。
今度はグラスをマークする形で中団に控えています。
直線に向いて悠々と抜け出したグラス、誰もが勝利を確信しました。
しかし影のように忍び寄ったエアジハードと蛯名騎手が
切れ味一閃、ゴールではハナだけ先に出ていたのです。
名騎乗が少なくない蛯名騎手ですが、
この一戦は生涯の中でも忘れられない会心の手綱捌きでしょう。
きょうも来てくださってありがとうございます。
ちょっと地味ですがエアジハードは歴史に残る名マイラーです。
アパパネにその力があるのかという難問が横たわりますが、
ぜひ記憶に残るレースを見せてほしいものです。