2011年05月14日
こんにちは。
現地時間の一昨日、イギリスのヨーク競馬場で行われたダンテSを
カールトンハウスが勝ちダービーの本命候補に躍り出ました。
オーナーはエリザベス2世女王です。
ご存じのように女王は馬主としても有名で、
これまでにオークス (カロッツァ)、ポールモール (2000ギニー)、
オークス、セントレジャー (ダンファームライン)と
数々のクラシックレースを勝っています。
ディープインパクトの曽祖母にあたるハイクレアは
1000ギニーを勝って女王陛下を喜ばせています。
ところがダービーだけは縁がありませんでした。
1953年と半世紀近くも前のオリオールの2着が最高です。
ちなみにイギリス国王のエプソムダービー制覇は
1909年にエドワード7世がミノルで戴冠したのが最初で最後です。
もっともエドワード7世は皇太子時代に
パーシモン、ダイヤモンドジュビリー兄弟で栄冠を手にしています。
3度もダービーオーナーになった超強運の持ち主ですね。
さて、カールトンハウスは初戦こそ2着でしたが、
その後は3連勝と順調にステップを踏んできています。
ゼニヤッタを輩出したストリートクライの産駒になります。
ストリートクライはアメリカとドバイでダートだけの実績ですが、
血統的にはむしろヨーロッパ向きの趣きが強く出ています。
馬主であるゴドルフィンの世界制覇戦略の一環として、
あえてそういう使い方を試されたのでしょうね。
エプソムの重い芝にも十分適応できるはずです。
怪物フランケルがマイル路線を選択して盛り下がると心配したら、
とんでもない救世主が登場しました。
これも伝統の力なんでしょうね。
きょうも来てくださってありがとうございます。
今年はウィリアムズ王子の結婚式などもあり、
ロイヤルファミリーには良い風が吹いています。
ダービー制覇で二重のオメデタとなるのでしょうか。