2011年05月19日
こんにちは。
外国人騎手がクラシックを勝ったのは
01年オークスのレディパステルでケント・デザーモ騎手が最初です。
この年は外国産馬のクラシック出走が晴れて認められた
“開国元年” でしたが、馬に人が先んじた格好です。
馬が人に追いついて外国産馬による初のクラシック制覇は
ローブデコルテが勝った07年のオークスでした。
オークスは海の向こうと相性の良いレースなのでしょうか。
長い間、日本は内国産保護を名目に “鎖国” を続けてきました。
《大外枠でいい。賞金もいらない。ダービーに出させてくれ》
と悲痛な叫びを発した中野渡清一騎手のマルゼンスキー、
世界に実力を認めさせたタイキシャトル、エルコンドルパサー、
数多くの名馬がクラシックはただ傍観するのみでした。
女傑の名が似合うヒシアマゾンもオークスに出したい1頭でした。
ローブデコルテは04年アメリカ生まれのコジーン産駒です。
4代父のナスルーラ産駒グレイソヴリンからフォルティノ、
カロ、コジーンへと至る芦毛の系譜を受け継いでいます。
オーナーは前田幸治さんで外国産馬には熱心な方です。
ビリーヴで高松宮記念、スプリンターズSを勝ち、
ロジックではNHKマイルCを制したG1実績があり、
最近ではジャパンCダート、フェブラリーSを連勝し、
ドバイワールドC2着で世界をアッと言わせたトランセンド、
彼も前田さんの服色でダート界を唸らせています。
長年にわたる経験の蓄積をお持ちなんでしょうね。
ビリーヴには今もケンタッキーの名門レーンズエンドファームで
繁殖生活を送らせている本格的な国際派でもあります。
コージンは自身がブリーダーズCマイルの鍵馬でもあり、
日本での代表産駒アドマイヤコジーンも
朝日杯と安田記念のG1を2勝したマイラーです。
オークス向きとは思えませんが、
スマートストームの大逃げで見た目のペースは早かったのですが、
実質の勝負は離れた後続勢の上がりの競馬となったため
持ち前の決め手が生きたのでしょうか。
こういうのもオークスなんでしょうね。
きょうも来てくださってありがとうございます。
今週は日本も海の向こうも盛りだくさんですね。
たっぷり競馬の魅力に浸ってください。