2011年05月29日
こんにちは。
ダービーに盛り上がる府中の杜を眼下に見ながら、
グランプリボスがイギリスに向かって旅立ちました。
6月14日のロイヤルアスコットで開催される
セントジェームズパレスSに出走するためです。
待ち受ける敵は怪物と誰もが認めるフランケルですね。
素晴らしい挑戦だと心から賞賛を贈りたいと思います。
セントジェームズパレスSは3歳牡馬マイルチャンピオン決定戦、
ヨーロッパ中から各国2000ギニーの覇者が集結します。
昨年を例にとると、英2000ギニーのマクフィ、
愛2000ギニーのキャンフォードクリフス、
仏2000ギニー2着のデックターピン、
アメリカからはBCフューチュリティのノーブルズプロミスと
豪華なメンバーが参戦してキャンフォードクリフスが勝ちました。
今年はどんなメンバーになるのか興味深いところですが、
フランケルが強すぎて一緒に走りたくない馬も多いようです。
なにしろ英2000ギニーで爆走するフランケルを追いかけた
有力馬はみんなバテて着外に沈められています。
その中の1頭が愛2000ギニー馬のロデリックオコンナー、
騎乗した名手ライアン・ムーア騎手がサジを投げる強さでした。
歴史に残る強豪マイラーに成長するだろうと言われている馬と
一緒に走れるチャンスなんて滅多にありません。
馬主さんと矢作芳人調教師の勇気に敬意を表したいです。
海の向こうの怪物がどれほど強いのか見せてもらいましょう。
1986年にヨーロッパ各国のダービー馬が参集した凱旋門賞に
日本ダービー馬のシリウスシンボリが挑戦しています。
いまも語り草になる伝説の凱旋門賞なのですが、
シリウスはダンシングブレーヴの14着に敗れました。
でもこの勇気ある挑戦があったからこそ、
後のエルコンドルパサー、ナカヤマフェスタの快挙が
存在し得たと考える人は少なくないと思います。
地盤沈下の著しい日本のマイル陣ですが、
グランプリボスの壮挙が喝を入れてくれないものでしょうか。
きょうも来てくださってありがとうございます。
今日はダービーデー、
雨空を吹き飛ばすような熱戦になってくれると良いですね。