2011年06月07日
こんにちは。
昨日から開幕した地方競馬のダービーウィーク第1ラウンド、
九州ダービーはコスモノーズアートというノーリーズン産駒が
人気薄をくつがえして勝ち上がりました。
皐月賞馬ノーリーズンはもう種牡馬を引退していて、
南相馬市で功労馬として余生を過ごしていたのですが、
大震災で被災し、今は宇都宮で避難生活を送っているそうです。
コスモノーズアートの勝利が励ましになればいいですね。
さて、今日は舞台を北海道・門別に移して第2ラウンド、
明日はクライマックスともいえる東京ダービーが開催されます。
話題の中心はトライアルを総ナメにした牝馬のクーラベセクレタ。
これまで10戦7勝、敗れたのは芝のレースで2度、
出遅れて追い込みが届かなかった門別のダート1200mだけです。
2歳暮れに船橋の川島正行厩舎に移ってからは、
戸崎圭太騎手とともに無敗の快進撃を続けています。
1冠目の羽田杯が好位から直線は離すばかりの7馬身差圧勝劇、
ちょっと競馬にならないほどの強さでした。
父ワイルドラッシュ、母の父タイキシャトルと
聞くだけでダートは走りそうな血統です。
牝系に目立った活躍馬はいませんが、
さかのぼれば名繁殖牝馬ラトロワンヌにたどり着きます。
曽祖母の従兄弟に英ダービー馬カーリアンのような馬もいますが、
もともとがアメリカで大ブレークした牝系ですから、
ダートが得意なのは当然と言ったところでしょうか。
サンデーレーシングの所属馬で募集価格は700万円だったとか。
もうとっくに10倍以上の賞金を稼いでいます。馬主孝行な馬ですね。
サンデーレーシングはヴァーミリアン、オーロマイスターなど
交流重賞で大活躍した馬を所有していました。
地方の馬場で走らせる極意みたいなものを持っているんでしょうか。
いずれにしろ手頃な価格で愛馬を所有した気分になれる
地方競馬のクラブ所属馬というのも悪くはありません。
南関東重賞が集中する水曜休みの方は一口いかがですか。
クラーベセクレタの今回は、
ロジータ以来22年ぶりの牝馬による二冠達成なるかが焦点です。
ロジータは引退レースとなった川崎記念で単勝1.0倍、
2番人気以下はすべて万馬券という驚くべき人気者でした。
強いばかりではなく華もあった馬だったのですね。
クラーベセクレタも記録に残るばかりか、
ファンの記憶に深く刻まれるような人気者に育ってほしいですね。