2011年06月09日
こんにちは。
まだ仏オークス、愛ダービー&オークスを残していますが、
ヨーロッパのクラシックレースの大勢が見えてきました。
目立つのは4月に亡くなったばかりのサドラーズウェルズ、
その後継種牡馬たちの際立った活躍ぶりでした。
開幕戦の英2000ギニーを怪物の誉れ高いフランケルが圧勝すると、
仏1000ギニーをゴールデンライラック、
愛1000ギニーはミスティフォーミー、
愛2000ギニーはロデリックオコンナーが制しました。
4頭ともすべてがサドラーズウェルズ直仔のガリレオ産駒です。
2000m~2400mのチャンピオン戦でこそ真価発揮と思われていた
ガリレオが1600mのギニー戦で猛威を振るったのは驚きでした。
競走馬ガリレオとともに過ごしたエイダン・オブライエン調教師は、
《彼は氷の上でも走ることができる》 と豪語していました。
氷の上でも走れるなら距離の壁などあるはずがありません。
どうやら彼はカテゴリーを超えた名馬だったようです。
彼の半弟シーザスターズの父はケープクロス、
アガ・カーン殿下の至宝ザルカヴァはザミンダーの娘、
マイラー系種牡馬がチャンプ戦で実績を残す傾向が強まっています。
彼を繋養するクールモアは、かなり焦ったんでしょうね。
配合とか1頭1頭の繁殖牝馬のパーソナリティを研究し尽くして、
その結果が今年の3歳馬だったのでしょう。
ガリレオは、とんでもないスーパーサイヤーに飛躍するかも。
サドラーズウェルズ系の勢いはダービー戦線でも止まりません。
英ダービーをプルモアが衝撃的な追い込みで決めます。
もう1頭の後継種牡馬モンジューの産駒です。
ちなみに2着トレジャービーチはガリレオの仔でした。
仏ダービーはダラカニ産駒のリライアブルマンが勝利しましたが、
この馬の母の父がサドラーズウェルズ自身です。
ここまでヨーロッパクラシック9戦で5勝、
ブルードメアもカウントすると6勝という結果になります。
きょうも来てくださってありがとうございます。
今週の仏オークスもゴルディコヴァの半妹でガリレオ産駒の
ガリコヴァがゴールデンライラックとともに有力視されています。
またサドラーズウェルズ旋風が吹き荒れそうです。