2011年06月19日
こんにちは。
長いような短いようなロイヤルアスコットが幕を閉じました。
初日第1レースのクイーンアンSからいきなり名勝負が誕生しました。
キャンフォードクリフスとゴルディコヴァ、最強マイラー同士が
300m以上にもわたって壮烈な叩き合いを演じてくれました。
日本のグランプリボスも出走したセントジュエームズパレスSで
怪物フランケルは力任せのレースぶりに限界を感じさせましたが、
7戦不敗のまま先へ進めることになったのは何よりでした。
まぁ、あれで勝つのだから強いには強いのでしょうね。
2日目のプリンスオブウェールズSも凄いレースになりました。
ライアン・ムーア騎手の単勝1.4倍と断然人気のソーユーシンクが
自信満々に四角先頭から逃げ込みを図ると、
ランフランコ・デットーリ騎手のリワイルディングが
一完歩一完歩と追い詰め、ゴール板ではクビだけ競り落としました。
この末脚はアスコットに語り継がれることになるのでしょうね。
名馬たちと名手たちが紡ぎ出した名勝負だったと思います。
リワイルディングはこの勝利で凱旋門賞のブックメーカーオッズで、
昨年の覇者ワークフォース、今年の英ダービー馬プルモアを追い、
ソーユーシンクに並びかけるところまで評価を急上昇させました。
今のところこの4頭が四天王といった感じになっています。
ちなみに日本のヴィクトワールピサは10番手以下の評価ですね。
3日目のアスコットゴールドCで強豪が復活しました。
ソーユーシンクの僚馬フェイムアンドグローリーです。
今季は長距離ばかりを使ってきてゴールドCの後は
ロワイヤルオーク賞やカドラン賞に向かうのかと思ったら、
オブライエン調教師は目標は凱旋門賞と語っています。
どうやら史上最高クラスのメンバーが揃いそうな雲行きです。
それにしてもロイヤルアスコット、
なぜ、こんなに素晴らしい競馬を見せてもらえるのか?
それは女王陛下が臨席されるロイヤルアスコットに
出走させる馬の血統や馬体、馬主自身の品格がふさわしいものか、
それらが厳しく問われるからだと言われます。
もちろん審査があるわけではなく自分の胸に聞くわけです。
これを300年も続けているイギリスという国は
本当の意味で競馬の故郷なのだと感銘させられます。
きょうも来てくださってありがごうございます。
来週は上半期の日本競馬を締めくくる宝塚記念が行われます。
ロイヤルアスコットに負けない熱い勝負と
世界に向かって胸を張れるような品格あるレースを期待しましょう。