2011年06月21日
こんにちは。
《ロイヤルアスコットでもっとも感銘を受けたG1ホースは?》
というレーシングポスト誌のアンケート結果をご紹介しています。
堂々の1位はゴルディコヴァを破ったキャンフォードクリフス、
2位にゴールドCで復活を果たしたフェイムアンドグローリーが
選ばれイギリスの競馬ファン気質をうかがわせてくれます。
これまで散々煮え湯を飲まされたゴルディコヴァはフランス馬、
壮烈な叩き合いの末に彼女を打ち破ったキャンフォードクリフスは
国民的ヒーロー級の絶賛を浴びて当然でしょう。
ゴールドCのフェイムアンドグローリー、このレースの勝ち馬は
ご当地ではもうそれだけでヒーローなのだそうです。
さて、3位はプリンスオブウェールズSのリワイルディングですね。
自信満々に直線で先頭に立ち、威風堂々と逃げ込みを図る
大本命ソーユーシンクを追って追って差し切ったのは見事でした。
デットーリ騎手もさすがですが、馬も立派です。
この馬、はっきり言って良血です。超の字がつく良血馬です。
半兄にダルシャーンを持つ母ダララはヴェルメイユ賞の勝ち馬で
競走馬として非凡な才能を見せましたが繁殖としてはさらに優秀で、
サドラーズウェルズとの間にクイーンエリザベス2世Sを勝つなど
香港に移籍して才能を開花させたリヴァーダンサー、
シングスピールとの間にG1を3勝したダーレミ、
ドバイシーマクラシックでブエナビスタの追撃を退けた馬ですね。
リワイルディングはシーマクラシック姉弟制覇したことになります。
凱旋門賞では不気味な存在になってくるんじゃないでしょうか。
セントジュエームズパレスSのフランケルは4位と意外な低評価です。
強引なレースぶりでゴール前はアップアップの状態でしたから、
《感銘を受けた》 というレベルではなく仕方がありません。
サセックスSでキャンフォードクリフスを打ち倒して
“汚名挽回” といきたいところです。
それにしても7戦7勝の馬が “汚名挽回” と言われてしまうのが、
何とも凄い。怪物ゆえに求められるレベルが高いのでしょう。
きょうも来てくださってありがごうございます。
今週末のヨーロッパはアイルランドに舞台を移して、
牝馬限定のプチティポリーSと愛ダービーがメインです。
プチティポリーSには昨秋のエリザベス女王杯で度肝を抜いた
スノーフェアリーがカムバックの予定のようです。
それにしても今年のヨーロッパは熱いですね。