2011年06月23日
こんにちは。
2000年、20世記最後の宝塚記念馬はテイエムオペラオーでした。
彼は重賞8連勝という古今無双の大記録に驀進中でした。
このときの2着がメイショウドトウでした。
この馬は前走の金鯱賞に買ってG1初挑戦での銀星でした。
彼の前途もまた洋々と開けているように思えました。
当然のように馬主の松本好雄さんも安田伊佐夫調教師も
G1路線まっしぐらに彼の進路を定めます。
天皇賞・秋、ジャパンC、有馬記念、そして天皇賞・春と
彼はチャンピオン路線を走り続けます。
ところが走っても走っても彼の前にいつも1頭の馬がいました。
テイエムオペラオーです。
先行するドトウVS追い込むオペラオー、
というパターンが多かったのですが、
有馬記念ではぎりぎりまで追い出しを我慢して、
馬体を接しての追い比べに持ち込みますがハナ差負け、
天皇賞・春は逆にオペラオーを前に見てレースを進めますが、
半馬身だけ届かないという無念の結果に終わりました。
G1で5戦してすべて2着、しかも負けた相手がすべて同じ、
もうこんなことは二度と起きないでしょう。
それくらい2頭の力が傑出していたということでしょうか。
そして2001年、21世記最初の宝塚記念を迎えることになります。
メイショウドトウと安田康彦騎手は開き直ったように
本来の先行策に徹してレースを運びます。
四角先頭、必死に逃げ込みを図り、追い込むオペラオーが
1馬身半差に迫ったところがゴールでした。
宝塚記念でG1デビューし、5回もG1を勝ち損ねた馬が
1年後の宝塚記念で遂にリベンジを果たしたのです。
こういうドラマは見たくても見られるものではありません。
テイエムオペラオーとメイショウドトウという稀有のライバルが、
お互いに強さを保ち続け、お互いに無事であったからこそ
実現した奇跡のような1年間だったと思います。
きょうも来てくださってありがごうございます。
強いと言われる今年の4歳馬、
ライバル同士が無事にしのぎを削り続けてほしいものです。