2011年06月25日
こんにちは。
海の向こうの週末は、フランスがサンクルー大賞、
アイルランドでプリティポリーSとダービーという番組編成です。
プリティポリーSでは日本でもおなじみのスノーフェアリーが
今シーズンのキャンペーンをスタートさせます。
昨秋のエリザベス女王杯に来日して、雨上がりの京都の荒れた馬場、
進路を内にとり、アッという間に4馬身抜け出して完勝しました。
ライアン・ムーア騎手の肝の据わった手綱捌きもさすがでしたが、
馬の強さ、直線を向いての爆発力は異次元のものがありました。
返す刀で香港Cに出走した彼女とムーア騎手は、
とても届かないような位置から追い込みを決めてしまいます。
ムーア騎手は英愛オークスを含めて彼女では4戦4勝、
考えられないような凄いパフォーマンスを引き出しています。
今や世界のチャンピオンジョッキーと言っていいでしょう。
エド・ダンロップ調教師はかつてのウィジャボードのとき同様に、
このアジアキャンペーンがいたくお気に入りのようです。
ボーナス賞金を含めるとヨーロッパではあり得ないような
高額マネーを手にすることができるからです。
今年のターゲットはエリ女、それともジャパンC?
強敵はミッディです。なにげに地味な存在なのですが、
安定感では世界有数と言っていいほどです。
前走コロネーションCでは勝ったも同然のレースを
ムーア騎手とセントニコラスアビーの末脚にやられてしまいました。
好調さは疑いがなく、休み明けのスノーフェアリーが相手なら、
こちらが1番人気というブックメーカーの評価もうなずけます。
3番手に3歳のミスティフォーミーが推されています。
愛1000ギニーの勝ち馬ですが、どうにもムラっぽさが残ります。
ガリレオの血が2400mで爆発するのでしょうか。
他は大穴の評価で三つ巴というより一騎打ちムードが漂います。
サンクルー大賞ではサラフィナが本命になっています。
昨秋の凱旋門賞では四角の致命的な不利にもかかわらず
3着に追い込んでアガ・カーン殿下の血の凄みを見せました。
2着のナカヤマフェスタもかなりの不利をこうむったのですが、
《3着馬に比べれば不満は言えないよ》 と蛯名正義騎手、
サラフィナの不利はそれほど酷いものだったということでしょう。
きょうも来てくださってありがごうございます。
有力各馬の1年間のローテーションがほぼ明らかにされている
ヨーロッパでは頂点へ向けての盛り上がり方が違います。
一戦一戦が重い意味を持ち、その先にそびえ立つ
キングジョージや凱旋門賞などは1年以上も前から
ブックメーカーの馬券が発売されているほどです。
こういう競馬の楽しみ方もあっていいんじゃないでしょうか。