2011年07月02日
こんにちは。
京都のデビュー戦1800mで上がり33秒6の末脚を一閃させた
フレールジャックは遅れてきた大物といえるのかもしれません。
父ディープインパクト、曽祖母が名牝グローアスソングの血統です。
グローアスソングは自身34戦17勝2着9回の名競走馬でしたが、
繁殖牝馬としてはさらに素晴らしく、
長男グランドオペラは日本に輸入され、
メイセイオペラ、アマゾンオペラなど地方の名馬を送り出しました。
次男ラーイは競走馬としてはG1ミドルパークSが目立つ程度ですが、
種牡馬としてはファンタスティックライトで大成功を見せ、
セレナーズソングは38戦18勝と祖母グローアスソングに
勝るとも劣らない名牝として君臨しました。
日本ではフライングアップルがスプリングSを勝っています。
そして三男シングスピールはさらに素晴らしく、
英仏加日4カ国でジャパンCなどG1を5勝する国際派でした。
種牡馬としてもドバイワールドCのムーンバラッド、
安田記念のアサクサデンエンを輩出し成功しています。
全弟にタイキシャトルを出したデヴィルズバッグがいるように、
競走馬として優秀で種牡馬としても卓越した一族のようです。
グローアスソングの孫にはダノンシャンティの名も見えます。
彼はサンデーサイレンスとグローアスソング、
2頭のヘイロー代表産駒の3×3の強いクロスを持ち、
爆発的な末脚を繰り出し一流馬にのし上がりました。
フレールジャックはこのヘイローの3×4の配合になります。
デビュー戦の強烈な末脚はこの血がもたらしたものでしょうか。
無事に大物に育ってほしいと思います。
きょうも来てくださってありがごうございます。
明日はもう1頭の2戦2勝馬エポワスを見ていきます。
どうぞよろしくお願いします。