2011年07月04日
こんにちは。
昨日は中山で世界的良血馬フレールジャック、
函館でスプリント界のニュースター・カレンチャン、
京都でマイル戦線に新風を吹き込みそうなリディル、
それぞれのカテゴリーで楽しみな馬が台頭してきました。
夏競馬は始まったばかりですが、秋への期待が膨らみます。
さて、今週は海の向こうではイギリスでジュライCが行われます。
キングズスタンドS、ゴールデンジュビリーSに続く
サマースプリントシリーズの最終戦といった位置づけですね。
アメリカではブリーダーズCへの優先出走権をかけた
BCチャレンジが各地で盛んに行われ始めました。
日本では代替開催された中山が最終日を迎えますが、
集中には交流競走も組まれ忙しい1週間になりそうです。
明後日に川崎競馬場で行われるスパーキングレディーCですが、
来週の大井ジャパンダートダービーとの兼ね合いで
関係者は非常に難しいレース選択を迫られたようです。
というのも今年の3歳ダート戦戦は牝馬が非常に強くて、
中央、地方ともに重要レースを勝ちまくっているからです。
来週のジャパンダートダービーにエントリーしている牡馬は、
地方は東京ダービーでクラーベセクレタに一蹴されたメンバー、
中央はユニコーンSでアイアムアクトレスに敵わなかった連中です。
どちらに出ても好勝負となれば迷いに迷います。
アイアムアクトレスは当初からここ一本の狙いです。
クラーベセクレタとマニエリスムの川島正之厩舎の2頭は
ダブル登録して両睨みの構えでスタンバイしていましたが、
直前にジャパンダートダービーの方を選択しました。
悩みに悩んだのはラヴェリータの存在があったからです。
彼女はこのレースを連覇中で牝馬限定重賞に限れば6戦5勝2着1回、
ほぼパーフェクトな戦績を残してきました。
最近では武豊騎手がすっかり手の内にいれたのか
牡馬の強豪相手にも善戦しています。前々走・かしわ記念では、
エスポワールシチーに先着しフリオーソに迫る2着でした。
ダート界では文句なしに現役最強牝馬といっていいでしょう。
同世代の牡馬よりラヴェリータの方がやっかいだ、
クラーベセクレタの川島調教師はそう判断したのでしょうか。
ところでこのレース、ラヴェリータは58キロを背負います。
53キロのアイアムアクトレスに5キロ差のハンデを与えた格好です。
先週、アイルランドで行われたG1プリティポリーSでは
古馬牝馬No.1のミッディが5キロ強差を与えた
愛1000ギニー勝ちの3歳牝馬ミスティフォーミーに敗れました。
おおむね似たような構図ですが、川崎ではどうなるのでしょうか。
きょうも来てくださってありがごうございます。
今年はJBCレディースが新設され、牝馬路線が充実してきました。
《ホクトベガメモリアル》 のサブタイトルにふさわしい
長く熱い戦いがここからスタートします。
お時間が許せば川崎競馬場へお出かけください。