2011年07月11日
こんにちは。
先週はヨーロッパ競馬の底の深さを味合わせてもらいました。
ここ2走、怪物フランケルにコテンパンにやられていた
ドリームアヘッドがG1ジュライCで強い勝ち方をしました。
得意の1200mに距離短縮したのも良かったのでしょうが、
馬群を突き破ってきた一瞬の脚は神速でした。
ドリームアヘッドはこれでG1を3勝したことになります。
これだけの実力馬を子供扱いにするフランケルは、
いったいどれだけ強いのかというお話にもなります。
今月末、G1を5連勝中のマイルの帝王キャンフォードクリフスと
直接対決するグッドウッドでのサセックスSが楽しみですね。
奥の深さといえば、エイダン・オブライエン厩舎の
ケイブブランコが急遽アメリカ遠征して勝ったのもそうです。
彼は3歳時に愛ダービーと愛チャンピオンSを勝った一流馬。
クールモアの至宝ガリレオ産駒でもあり、
名門オブライエン厩舎でもエース級の扱いでした。
ところがオーストラリアの英雄ソーユーシンクが移籍してきたり、
期待馬セントニコラスアビーが復活する一方で、
ベテラン・フェイムアンドグローリーが健在ぶりを示したり、
上がり馬アウエイトザドーンの評価がうなぎ登りだったり、
ケイブブランコの影は薄くなりがちな昨今でした。
で、オブライエン師は彼のために第3の道を準備します。
ベルモントパーク競馬場のマンノウォーS(芝2200m)でした。
そこにはこのレース3連覇を狙うジオポンティが待っていましたが、
彼は苦もなくこの米芝チャンピオンを下し、
およそ10ヶ月ぶりの勝利をG1の栄光で飾ります。
アイルランド、イギリスはもちろんフランスなども含めて
モーニングティを飲むような気軽さで飛び回るお国柄ですが、
アメリカもその守備範囲に入っていたんですね。
世界の強豪がくつわを並べるオブライエン厩舎、
凱旋門賞、ブリーダーズC、そして日本、香港も視野に入れた
この秋のフォーメーションはどうなるんでしょうか。
きょうも来てくださってありがごうございます。
今週は舞台を中山から新潟へ移します。
ここでしか見られない直線競馬が売り物ですね。
熱い戦いを期待したいと思います。