2011年07月15日
こんにちは。
今週から新潟競馬が開幕します。
連続2開催16日間、そこから一息だけ入れて12日間、
7月から11月まで競馬のない月がないロングランです。
実は4月にスタートした新潟は5、6月も行われており、
連続8ヶ月にわたって施行されるスケジュールになっています。
福島競馬場の被災というやむをえない事情があるのですが、
ちょっと異常な過密日程なのは確かです。
開幕後しばらくは案じることもないのでしょうが、
芝の痛みは日毎に増していくのは避けられません。
馬場状態の入念なチェックが欠かせなくなりそうです。
さて、新潟名物といえば “直千”、1000mの直線競馬です。
このカテゴリーは開催中は毎日欠かさず番組が組まれています。
しかし考えてみると、馬場の痛みの影響を一番受けそうなのが、
この番組になるのではないでしょうか。
よく外枠有利と言われます。データ的にもそんな傾向です。
ただし陸上の100mのようにセパレートコースであれば、
確かにコンディションの良い外側が圧倒的に有利でしょう。
しかし競馬はそうではありません。
直線競馬ではスタート直後から激しい陣取りバトルが展開され、
いち早く状態の良いコースを占めた馬が優位にレースを進めます。
外枠でもスタートダッシュがちょっとでも甘いと、
次々と内側の馬が前に入ってきます。レースになりません。
新潟に限らず海外でもそうした光景が見られます。
直線競馬の本質の一つは “陣取り合戦” にあるようです。
この “陣取り合戦” が天才的に巧かった馬がいます。
アイビスサマーダッシュ2勝のカルストンライトオです。
彼は枠順など関係なくすスタートから外ラチに一目散、
最良のコースを確保すると今度は真一文字にゴールに向かいました。
ちなみに日本レコードを記録した02年のレースでは、
12秒0-9秒8-10秒2-9秒6-12秒1のラップを刻んでいます。
2度もハロン10秒を切る驚異の走り、しかも上がりが31秒9、
これではついていくのも追いすがるのも無理です。
きょうも来てくださってありがごうございます。
今年はカルストンライトオのような天才はいるのでしょうか。
そんなことも想像しながら長い新潟競馬を楽しみたいと思います。
どうぞよろしくお付き合いいただきますようお願いします。