2011年07月19日
こんにちは。
今週末、アスコット競馬場で今年前半戦の総決算、
キングジョージ6世&クイーンエリザベスSが行われます。
前売ではセントニコラスアビーが1番人気のようです。
ご承知のようにエイダン・オブライエン厩舎の所属馬なのですが、
ワールドサラブレッドランキング入りした世界の精鋭50頭のうち、
なんと10頭を占める名門ですから、レース選択も大変です。
オーストラリアからやって来たエース格のソーユーシンクは
王道ローテーションで凱旋門賞に向かいますが、
昨年のエースだったフェイムアンドグローリーは裏街道を走り、
前走は4000mのアスコットゴールドCをチョイスしてきました。
かなり異例なローテーションで凱旋門賞へ向かいます。
昨年の愛ダービー馬だったケープブランコは、
大西洋を渡りアメリカのマンノウォーSに挑戦しました。
ブリーダーズCターフが最終目標になるのでしょうか。
3歳勢も手駒が豊富でトレジャービーチは愛ダービーに勝ち、
英ダービーでも2着惜敗と力のあるところを見せています。
愛1000ギニーのロデリックオコンナー、まだG1勝ちはなくても
セヴィルはクラシックで上位をにぎわせています。
これだけの有力馬を使い分けながら大一番の凱旋門賞をめざす
オブライエン調教師も嬉しい悲鳴をあげたくなります。
セントニコラスアビーは昨年の英1000ギニーで大本命に推された
名門厩舎きっての素質馬です。
1000ギニーで敗れて長い休養に入り、
今春のコロネーションCで久しぶりのG1勝利を果たし、
ようやく完全復活かと期待を一身に集めています。
でもレースで勝つより難しいのが厩舎代表の座、
キングジョージという格の高いレースでも負けられません。
いっときアメリカではオリンピックで金メダルを獲得するより
アメリカ代表になることのほうが難しいと言われていました。
オブライエン厩舎の馬たちを見ているとそんな印象もあります。
きょうも来てくださってありがとうございます。
今週はキングジョージにまつわる話題の数々を中心に
お届けしてまいります。どうぞよろしくお願いします。