2011年07月20日
こんにちは。
ワールドサラブレッドランキング(上位50頭)入りする強豪が
実に10頭もくつわを並べるエイダン・オブライエン厩舎は
使い分けにも一苦労、そんなお話をしました。
さて、オブライエン厩舎がクールモアグループの総本山なら
一方の旗頭ゴドルフィンの拠点はサイード・ビン・スルール厩舎、
というのが通り相場ですが、昨年ちょっとした異変が起きました。
マムード・アル・ザルーニ調教師が第2厩舎を開業したからです。
ビン・スルール師の手腕に不満があろうはずもありません。
アル・ザルーニ師の才能が傑出していると見込まれたのでしょう。
開業初年にいきなり独ダービーを勝ちG1初勝利を挙げると
今年はブルーバンティングで英1000ギニー、愛オークスを制覇、
ゴドルフィンのエース厩舎に向けて着々と地歩を固めています。
この新星厩舎の4番打者がリワイルディングということになります。
先日もちょっとお話しましたが名牝ダーレミの半弟という良血馬で
3歳時は英ダービー3着など一歩足りない感じがありましたが、
4歳になって本格化、ドバイシーマクラシックを姉弟制覇すると、
前走プリンスオブウェールズSでは驚異的な追い込みを見せ、
オブライエン厩舎のエース・ソーユーシンクを破る大金星をゲット、
一躍、凱旋門賞レースの有力候補に名乗りを上げています。
先輩のビン・スルール調教師は開業初年に名馬ラムタラで
英ダービー、キングジョージ、凱旋門賞の三冠を堂々と制覇、
世界に名を轟かせる名伯楽の座を不動のものにしています。
アル・ザルーニ師とリワイルディングのコンビは
この栄光の軌跡を再現して見せることができるのでしょうか。
きょうも来てくださってありがとうございます。
リワイルディングの手綱をとるデットーリ騎手は
「秋にゴドルフィンの日本キャンペーンがあるかも」
ともらしているという風聞もあります。
ブルーバンティングのエリザベス女王杯、
リワイルディングのジャパンCなんてことが実現すると良いですね。
本日更新の 『馬名ミュージアム』 もお楽しみください。