2011年07月22日
こんにちは。
明日に迫った今年のキングジョージで最大の惑星視されているのが、
ジョン・ゴスデン厩舎のナサニエルという馬です。
ロスチャイルド一族がオーナーとなっているガリレオ産駒の3歳馬、
血統的な奥行きがまだありそうな上がり馬です。
調教師の手腕の集大成が優秀な種牡馬を送ることにあるとしたら、
ゴスデン師はヨーロッパきっての名伯楽と言えるかもしれません。
競走馬としては地味な存在だったケープクロスやオアシスドリーム、
彼らは今や生産者から絶大な信頼を寄せられるトップサイヤーです。
ジャックルマロワ賞でタイキシャトルの3着だったケープクロスが、
スーパーホース・シーザスターズを輩出したのは有名な話です。
奇策というか馬を勝たせるレース選びにかけても凄腕です。
レイヴンズパスをアメリカに送り込んで
オールウェザーのBCクラシックを勝たせる離れ技を見せました。
ドバイシーマクラシックで追いすがるブエナビスタに
最後まで抜かせなかったダーレミも師の管理馬でした。
そのゴスデン師の秘密兵器がナサニエルというわけです。
ここまで2-3-0-0の戦績ですが、G1は走ったことがありません。
でも前走キングエドワード7世Sで5馬身差の圧勝、
舞台は今回と同じアスコットの2400mでした。
ワークフォースのようにアスコット適性に不安を抱く馬もいます。
ゴスデン師の強気の格上挑戦が実るのでしょうか。
きょうも来てくださってありがとうございます。
最終的には、どうやら5頭立ての競馬になるようです。
海外G1では良く見かけることですし、
顔ぶれの充実ぶりを考えれば文句は言えません。
選ばられしサラブレッドたちの真剣勝負を堪能しましょう。