2011年07月25日
こんにちは。
日本時間で土曜深夜に行われたキングジョージは
G1初挑戦の上がり馬ナサニエルがワークフォースらを抑えて快勝、
5キロの斤量差が効いた最後の直線でしたが、まずはお見事です。
良血リワイルディングは骨折予後不良という悲しい結末で、
凱旋門賞戦線はますます混迷の度合いを深めてきました。
前売りのブックメーカーオッズでは上位勢が拮抗して
日本馬は知名度が低いということも影響しているのでしょうが、
ちょっと出る幕がないという感じになっています。
なんとか存在感を示してもらいたいものです。
さて、今週は高台に設けられ最高の景観を讃えられる
グッドウッド競馬場のグローリアス・グッドウッド・ミーティング、
ハイライトは27日(水曜)に行われるサセックスSですね。
G1連勝記録を5に伸ばし、ここでシーザスターズの6に並び、
さらにジャイアンツコーズウェイの7に追いつこうと野心を燃やす
キャンフォードクリフスと無敗のフランケルの対決が焦点です。
キャンフォードクリフスの偉業の一端は昨日お話ししたのですが、
フランケルは2歳時から圧倒的な強さで連勝を重ね、
早くからダービー候補の最右翼に目されてきました。
ところがヘンリー・セシル調教師は慎重な上にも慎重で
2000ギニーで追いかけたライバルの息が上がってしまうほどの
異次元の強さを見せてもダービー出走に動こうとしませんでした。
《まだ馬が若い》 と言い続けてきたセシル調教師の
心に宿った一抹の不安がかいま見えたのは前走でした。
ロイヤルアスコットのセントジェームズパレスS、
例によってフランケルは他馬など眼中になく驀走します。
どれだけちぎって勝つのかと誰もが思ったラスト1ハロン、
フランケルの脚があがり、ゾファニーに詰め寄られます。
4分の3馬身だけしのいだところがゴールでした。辛勝です。
見てはいけないものを見てしまった、そんな気がしました。
野生の血のおもむくままに走っている印象があります。
それで7連勝ですから、フィジカル能力は異様なほど高い、
競走馬として完成されたら、どんだけ強くなるんだと思うと
セシル師ならずともワクワクしてきます。
きょうも来てくださってありがとうございます。
ご承知のようにフランケルはガリレオ産駒ですが、
キングジョージのナサニエルも同様です。
今年のヨーロッパはガリレオの血が大爆発しています。
明日はそのあたりも含めて見ていきたいと思います。