2011年08月03日
こんにちは。
偉大なガリレオが築き上げた帝国のお話をしています。
ガリレオは2002年から共用開始され、最初の4年間は
シャトル種牡馬としてオーストラリアへ出かけていました。
ですからその産駒は世界中で大活躍を続けています。
今年も南アフリカに渡ったイググが牝馬三冠を達成し、
同地の最高レース・ダーバンジュライを制覇しています。
ところが、なぜか日本だけでは走らない?
ひとつには産駒の絶対頭数が少ないという問題が大きいですね。
日本ではこれまで18頭が競走馬としてデビューし、
うち7頭が勝ち上がり、延べ14勝をマークしています。
重賞には3頭が延べ6回駒を進め、昨年の京都新聞杯での
ブレイクアセオリーの5着がこれまでの最高着順になっています。
重賞に4度出走し賞金獲得額でトップなのがミッションモード。
今のところ日本における代表産駒はこの馬ということになります。
オーナーの山本英俊さんは早くからガリレオに注目していて、
先に述べた18頭中4頭を所有しています。
アイルランドのクールモアスタッドでガリレオに会って
《ライオンのようだ》 という印象を受けたそうです。
“百獣の王” の圧倒的な風格、凄まじい生命力を感じたのでしょう。
ガリレオはこれまで6世代をターフに送り込んで
すべての世代でG1ホースを輩出しています。
しかも年々異なったタイプを生み出していて、
その血統の可能性は広がっていくばかりです。
ヨーロッパでは走っても日本では? が定評化しかけていますが、
日本で走りヨーロッパでも走る山本オーナーの血への夢を
いずれ叶えてくれるような馬を出してくれるに違いありません。
競馬の道は遥かに遠くて果てしないように感じられます。
だから300年以上も世界中のホースマンが追い求め続け、
究めようと努力してもまだ答えが出ないのでしょう。
こういう情熱的な方々がいらっしゃるから、
競馬はどんどん奥行きを深めて面白くなっていきます。
きょうも来てくださってありがとうございます。
ところでミッションモード、今週の函館に登録があります。
洋芝は昨年の札幌・支笏湖特別を走り3着でしたが、
あのときは休み明けで12キロ増の馬体でした。
今度は “百獣の王” の末裔の片鱗を見せてくれるのでしょうか。
本日更新の 『馬名ミュージアム』 もお楽しみください。