2011年08月09日
こんにちは。
凱旋門賞に挑戦する日本勢の出国が明日に迫りました。
いよいよ臨戦体制ですね。
ということで今週は凱旋門賞に向かう海外の強豪の動向を
フランス、イギリスとお伝えしてきました。
今日は不気味なオブライエン軍団などアイルランド勢の番です。
名門エイダン・オブライエン厩舎は5頭から6頭がスタンバイ。
大将格はオーストラリアから移籍したソーユーシンクです。
故郷では大変な人気者で国民的英雄といっていいほどでした。
オーストラリアの人々はクールモアに強奪されたと感じており、
海外なんてクソッ喰らえと世界No.1スプリンターの
ブラックキャビアは国内に閉じこもってしまいました。
しかし人と人とのイザコザには関係なくソーユーシンクは、
転籍後も天才ランナーらしい走りをヨーロッパでも発揮しています。
ロイヤルアスコットのプリンスオブウェールズSは
オブラエン師が認めるとおりの調整不足で2着に敗れましたが、
タタソールズゴールドC、エクリプスSを危なげなく勝っており、
秘める力が世界トップクラスなのは間違いがないようです。
ところでオブラエン師は10ハロンのレースばかりを選んで
ソーユーシンクを走らせてきました。
理由のひとつはこの馬の適性をそこに見ているからでしょう。
もうひとつの理由は、3200mのメルボルンCで圧倒的人気に推され、
なんとなく付いてしまった長距離ランナーのイメージを
払拭したいというクールモアの戦略があるのでしょう。
長距離ランナーは種牡馬ビジネスで儲からないからです。
そういうわけで9月4日の愛チャンピオンS、もちろん10ハロン戦、
ここから凱旋門賞へと鉾先を向けることになりそうです。
その後はオーストラリアの10ハロンG1コックスプレートで
故郷に錦を飾るプランも確定しているようです。
故郷の人々はかつての英雄をどんな気持ちで迎えるのでしょうか。
きょうも来てくださってありがとうございます。
明日はエイダン・オブライエン厩舎の伏兵馬(?)たち、
その不気味な動きを探ってみたいと思います。