2011年08月10日
こんにちは。
先ごろワールドサラブレッドランキング最新版が発表されました。
今年2月1日から7月30日に行われたレースを対象に、
世界の上位50頭をランキングするものです。
トップには怪物フランケルが断然の135ポンドで君臨しています。
日本馬はヴィクトワールピサの122ポンド10位が最高です。
さて、いつものことながら突出して目立つのは
アイルランドの名門エイダン・オブライエン厩舎勢ですね。
今回もソーユーシンクの126ポンド6位を筆頭に、
実に10頭もの手駒をランキング内に送り込んでいます。
世界中の一流馬の5頭に1頭はオブライエン厩舎の馬という話です。
これだけ強豪が揃うと使い分けという戦略も必要になってきます。
今日はそのあたりも含めてお伝えしていきたいと思います。
総大将ソーユーシンクについては昨日お話させていただきました。
これに次ぐ飛車角的存在は大一番に強いモンジューの2騎、
まずはセントニコラスアビーでしょうか。
昨年の英2000ギニーで断然の1番人気を裏切って6着に敗退後、
長い休養に入っていましたが、今春のコロネーションCで復活し、
前走キングジョージでは3着、一線級では少し力不足かも?
フェイムアンドグローリーもまだ栄光を諦めていません。
シーザスターズと同期という不運な星の周り合わせもあってか、
ビッグレースではなかなか勝ち切れないところがありました。
今季は準重賞の長距離レースという地味な路線を歩み、
前走はG1アスコットゴールドCを貫禄勝ちしています。
凱旋門賞3度目の挑戦でモンジューの血を爆発させられる?
目下4連勝中のアウェイトザドーンが厩舎の秘密兵器でしょうか。
世界中で波に乗るジャイアンツコーズウェイ産駒で、
17日のインターナショナルSに登録があり出走してくれば、
G1は初挑戦になりますが、G2、G3では完勝続きです。
まだ底が割れていない不気味さが充満していますね。
アメリカに遠征して芝のマンノウォーSを勝ったケープブランコは、
昨年の愛ダービー馬ですが、ちょっと大一番に縁が薄くなりました。
今度は8月13日アーリントンミリオン (芝10ハロン) へ出走します。
ブリーダーズCターフが目標レースになるのでしょうか。
3歳勢は愛ダービーを勝ち、英ダービー2着のトレジャービーチ、
この着順は一昨年のフェイムアンドグローリーと同じですが、
前走パリ大賞は4着に敗退してミソを付けてしまいました。
愛2000ギニー馬のロデリックオコンナーは不振続き、
オブライエン師はこの2頭をアーリントンミリオンと同日の
3歳限定G1セクレタリアトS (芝10ハロン) に向かわせます。
セヴィルは愛ダービー2着に続いてパリ大賞でも2着と
渋太い先行力に磨きがかかってきています。
こちらは凱旋門賞に直行するのでしょうね。
愛ダービー3着のメンフィステネシーはセントレジャーみたいです。
きょうも来てくださってありがとうございます。
凱旋門賞に登録のある有力馬をざっと見てきましたが、
これらを相手に日本馬がどれだけやれるのか、
明日はそのあたりを検証してみたいと思います。
本日更新の 『馬名ミュージアム』 もお楽しみください。