2011年08月17日
こんにちは。
ゼンノロブロイが2着に健闘したレースとして記憶に鮮烈な
インターナショナルSは今夜、英ヨーク競馬場で行われますが、
今年はジュドモント (ファーム) の冠がついています。
怪物フランケルはじめジュドモントの生産馬を数多く管理する
サー・ヘンリー・セシル調教師は、それならということで
ジュドモント生まれの牡牝2頭を送り込んできました。
トゥワイスオーヴァーとミッディがいわばホスト役を勤めます。
このジュドモントの2頭が迎える強敵は、
エイダン・オブライエン厩舎のアウェイトザドーンです。
先週末の米アーリントンパークのアーリントンミリオンで
同期の僚馬で愛ダービー馬のケイプブランコがG1連勝を決め、
後輩の愛ダービー馬トレジャービーチもセクレタリアトSを快勝、
オブライエン軍団の勢いはとどまるところを知りません。
そんな中でこれまで大レースとは無縁だった “遅れてきた大物”
アウェイトザドーンに熱い注目が集まるのは当然でしょう。
《夜明けを待つ》 という名前をもらったこの馬は、
4歳になった現在までキャリア6戦と使い込めませんでした。
体質が強くなるまでジッと我慢して夜明けを待っていました。
2歳時に2戦して1年間休養後の3歳時も2戦しか使えませんでした。
またまた8ヶ月休養しましたが今季は順調にここまで来ています。
“ガラスの馬” にようやく実が入ってきたのでしょうか。
成長を気長に待った甲斐があったというものです。
父ジャイアンツコーズウェイは “アイアンホース” と呼ばれました。
12週間にG1を5連勝したその良さを誰よりも深く理解しているのが、
オーナーブリーダーのクールモアグループであり、
エイダン・オブライエン調教師のチームです。
強靭さが売り物の父の良さが少しずつ開花するといいですね。
オブライエン厩舎は愛2000ギニー馬のロデリックオコンナーとの
2頭出しになりますが、その後が仏ダービー8着、愛ダービー6着と
すっかり伸び悩んでしまいました。
父ガリレオ、母父デインヒルでフランケルなどと同配合なのですが、
復活はあるのでしょうか。
きょうも来てくださってありがとうございます。
昨日お伝えしたジャックルマロワ賞でのゴルディコヴァ敗戦ですが、
同日のドーヴィルには半妹のガリコヴァも出走していました。
仏牝馬二冠馬で5戦5勝のゴールデンライラックも出ていて、
G2とはいえ、かなりハイレベルな一戦だったのですが、
ガリコヴァは後方から伸びて鮮やかな快勝劇を演じました。
こちらのガリレオ産駒は相当に成長力を秘めていそうです。
凱旋門賞戦線の新たな惑星出現といえそうです。
『馬名ミュージアム』 を更新しました。
こちらも、ぜひお楽しみください。