2011年09月11日
こんにちは。
今日、パリのロンシャン競馬場では昨日ご紹介した
日本馬が出走するニエル賞とフォア賞の2つのG2以外にも
ヴェルメイユ賞とムーランドロンシャン賞が行われます。
ヨーロッパでは牡馬は大レースを勝って種牡馬価値を付けると、
たいていは3歳いっぱいで引退してしまう傾向にあります。
その代わり牝馬は一流馬でも長く走り続けることが多いですね。
そのため牝馬路線が充実しG1に格上げされたレースも数々。
6歳牝馬のゴルディコヴァのG1・14勝なんて記録は
こうした背景があって達成された金字塔とも言えそうです。
ヴェルメイユ賞は長い間3歳牝馬チャンピオン決定戦でしたが、
上述のような潮流を受けて04年から4歳にも開放されました。
昨年はその恩恵で4歳のミッディが勝利を手にしています。
しかし今年は3歳馬優勢のムードになっています。
中でもゴルディコヴァの半妹ガリコヴァの評判が良いですね。
仏オークスはゴールデンライラックの2着に甘んじましたが、
前走ギヨームドルナーノ賞G2で完全に本格化を示し、
強い競馬でゴールデンライラック以下に完勝しています。
ここを勝つようだと凱旋門賞最大の惑星に浮上することになります。
ムーランドロンシャン賞はドーヴィルのジャックルマロワ賞と並ぶ
フランスのマイル最高峰レースです。
1994年には吉田照哉さん所有のスキーパラダイスに騎乗した
武豊騎手が日本人ジョッキーとしては海外G1初勝利しています。
03年には後藤浩輝騎手のローエングリンが半馬身差の2着、
これが日本馬としては最高の成績ということになります。
さて今年はフランケル、ゴルディコヴァと超一流の姿がなく、
コロネーションS、ジャックルマロワ賞とG1を連勝中の
インモータルヴァーズも両巨頭が待つクイーンエリザベス2世Sへ、
ということですが馬券的には面白そうなメンバーです。
きょうも来てくださってありがとうございます。
この凱旋門賞トライアルデーは日本時間の今夜、
グリーンチャネルで実況放送されるそうです。
お時間が許せばテレビ応援してください。