2011年09月12日
こんにちは。
先週末は土曜がアイルランドとイギリスでセントレジャー、
日曜がパリ・ロンシャンのトライアルデーが行われ、
これで凱旋門賞を巡る勢力図がだいぶ明確になってきました。
向こうのブックメーカーの前売りオッズでは、
フォア賞でヒルノダムールを抑えたサラフィナが1番人気です。
順調に使えていることがアドバンテージになっていて、
アタマひとつ抜けた3倍くらいの評価になっています。
昨年の覇者で連覇を狙うワークフォース、
キングジョージを勝ったナサニエルが2番手の評価ですが、
トライアル後にこのグループに食い込んできた馬がいます。
ヴェルメイユ賞を勝ったガリコヴァという牝馬です。
馬名から連想されるようにゴルディコヴァの半妹にあたります。
姉はマイル戦線でG1を14勝もしている歴史的女傑ですが、
父がガリレオに替わったガリコヴァは2400mも平気です。
この上位勢は本番では、ワークフォース59.5キロ、
サラフィナ58キロ、ナサニエル56キロに対して、
ガリコヴァは54.5キロという斤量を背負うことになります。
このあたりも加味されての人気急上昇なのでしょうか。
10ハロンを中心に使われ、今季G1を4戦3勝2着1回の超安定株、
ソーユーシンクはどこへ向かうのかはっきりせず、
ブックメーカーも評価に戸惑っているようです。
昨日のニエル賞を勝った仏ダービー馬リライアブルマンとともに
三番手グループで、ここまでが10倍以下といったところです。
セントレジャーで不利なレースをして負けて強しの3着だった
シームーンも出てくればこのグループに編入されるのでしょう。
問題外というか、正直なところ良く分からないと見られていた
ヒルノダムールが見直されてきました。
サラフィナに短首差のフォア賞の内容からすると
今後もっと評価が高まって不思議はありません。
3200mの天皇賞勝ち馬ということで軽視されてきたのですが、
この馬の本質はもともとステイヤーということではなくて、
2400m前後のパワー勝負に適しているように思います。
本番がかなり楽しみになってきましたね。
きょうも来てくださってありがとうございます。
今週もどうぞよろしくお願いします。