2009年06月22日
こんにちは。
週初め月曜早々から
来てくださってありがとうございます。
今週は春シーズン最後のG1宝塚記念ですね。
ことしで50回目、“春のグランプリ” というだけに
数々の名レースが繰り広げられました。
なかでも“尊敬できるレース”として
記憶に刻まれているのが1977年の第18回です。
出走馬はたったの6頭でした。
しかし、その顔ぶれは超豪華版。
TTGと並び称された3強
トウショウボーイ、テンポイント、グリーングラスに
同世代のダービー馬クライムカイザー、
古豪の天皇賞馬アイフル、
その年の秋の天皇賞でトウショウボーイ、グリーングラスを
直線一気にまとめて差しきったホクトボーイ。
たった6頭でもワクワクするようなメンバーでした。
レースはトウショウボーイがハナを切り
テンポイント、グリーングラス、アイフル、ホクトボーイ、
最後方にクライムカイザーの隊列になります。
3コーナーを過ぎても、4コーナーを回っても
そしてゴール板までこのままの隊列でした。
というと退屈なレースのように思えますが、
前に出るか下げるか、外を回すかインをつくか、
ジョッキー同士の微妙な駆け引きがつづき
まったくまぎれのない息を呑むような
2分13秒間だったことを覚えています。
ちなみに勝ったトウショウボーイの鞍上は
武豊騎手の父上・武邦彦騎手でした。
頭数は少なくても面白くて迫力のある
そして“尊敬に値する” レースだったと思います。
蛇足ですが、その年の暮れの有馬記念では
TTGが再度激突します。
8頭立てでしたがTT両馬がマッチレースのように
スタートからゴールまで駆け抜け、今度はテンポイントが雪辱、
3着はやはりグリーングラスでした。
これも“記憶に残る”、そして“尊敬できる” レースでした。
半世紀めを迎えたことしの宝塚記念、
尊敬できるようなレースになるといいですね。
「レースへの尊敬」といえば
清水成駿さんと山本英俊さんの
『酔いどれ対談』でもたびたび触れられていました。
ご興味のある方はバックナンバーからどうぞ。
今週もJ-horsemanをよろしくお願いします。