2010年03月05日
こんにちは。
皆さんがきょうのJ-horsemanを訪れてくださる頃には、
ドバイへ渡ったウオッカとレッドディザイアが挑戦する
マクトゥーム・チャンレンジR3の結果も出ていると思います。
マクトゥーム・チャレンジ・ラウンド3は1994年の創設ですが、
96年にドバイワールドCが創設されると
本番とコースも距離も同じであることから
重要なプレップレースとして位置づけられるようになりました。
とくにことしは地元馬を除けば全馬が未経験の
オールウェザーコース・メイダン新競馬場で行われますから、
本番を占う上で目が離せないレースになりそうです。
ちなみにこのレースと本番のワールドCを連勝したのは、
2000年のドバイミレニアム、02年のストリートクライ、
06年のエレクトロキューショニストの3頭となっています。
ドバイミレニアムは馬名からも分かるように
2000年(ミレニアム)のワールドC勝利を宿命づけられた馬です。
実際、期待にたがわず生涯10戦9勝の成績を残しました。
ワールドC以外にもジャックルマロワ賞、クイーンエリザベス2世Sと
ヨーロッパ最上級のマイルG1を勝っています。
1度だけの敗戦が英ダービー、中距離の名馬だったのでしょうね。
あまたの名馬を手塩にかけてきたサイード・ビン・スルール調教師、
デットーリ騎手のコンビが 『最高の馬』 と讃えています。
さて、そのビン・スルール調教師ですが過去16回のうち10勝、
デットーリ騎手は8勝を記録しています。
2回に1回は勝つのですからまさに “自分の庭” ですね。
02年の勝ち馬ストリートクライは、
いまや14戦14勝、不敗の女王ゼニヤッタの父として有名です。
オールウェザーで無敵の強さを発揮しているゼニヤッタには
ぜひメイダンに姿を現わしてほしかったのですが、
今月中旬にレイチェルアレクサンドラとの女王対決が予定され、
アメリカのファンにはそちらのほうが大事件なのでしょうね。
06年エレクトロキューショニストは8-3-1-0の一流馬ですが、
日本からの海外遠征馬には “天敵” のような存在でした。
05年の英インターナショナルSはゼンノロブロイと叩き合い、
クビだけ抜かせなかった根性の持ち主です。
また伝統の一戦・キングジョージ6世&クイーンエリザベスSでは
デットーリ騎手のエレクトロキューショニストは
直線でルメール騎手のハーツクライに馬体を寄せていき、
2頭がデットヒートを繰り広げるインを衝いた
スミヨン騎手のハリケーンランが抜け出すという結果になりました。
このふたつのレースは日本の一流馬がいい状態で臨めば、
海外の一流馬にひけを取らない戦いができることを証明してくれた
日本の競馬史に残る “事件” だったと思います。
ウオッカ、レッドディザイア、ブエナビスタ、ローレルゲレイロが
本番でそんな名勝負をしてくれることを期待しましょう。
きょうも来てくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。