2011年06月28日
こんにちは。
今週はイギリスのサンダウン競馬場でエクリプスSが行われます。
今年の凱旋門賞最有力候補であるワークフォース、ソーユーシンク、
両雄が早くもこの時期に激突することで大いに盛り上がります。
昨年の英ダービー馬にして凱旋門賞馬ワークフォースは
今季緒戦を今回と同じサンダウンの10ハロン戦、
G3ブリガディアジェラードSを余裕で勝ってここに備えました。
キングジョージでの不可解な大敗から
実績の割には微妙に評価が低すぎる気もする馬ですが、
事実上の欧州最強馬の誇りを見せつけてくれるのでしょうか。
ソーユーシンクは断然人気の前走プリンスオブウェールズSで
リワイルディングの猛追を許しクビ差だけ差し切られました。
オーストラリアからヨーロッパに転籍して初めての敗北です。
ただ、エイダン・オブライエン調教師は
《完全に私のミス》 と仕上げが一息だったことを認めています。
1倍ちょっとのオッズも師の見解を支持しているように思えます。
先週のプリティポリーSを直前に回避したスノーフェアリーですが、
馬場状態が原因と伝えられますが、もうひとつの理由は、
3歳馬との比較で12ポンド(約5.4キロ)重い斤量を嫌ったのでしょう。
5歳の強豪ミッディが3歳のミスティフォーミーに
なすすべもなくアッサリと6馬身ちぎられた結果からも
エド・ダンロップ調教師の判断は正解だったと言えそうです。
でも、ここはいかにも相手が強い感じもします。
この3頭までが人気上位なのですが、
3頭ともに主戦ジョッキーはライアン・ムーア騎手ですね。
07年のエクリプスSで人気薄ノットナウケイトを御して
ダービー馬オーソライズド、ジョージワシントンなどの強豪が
内ラチ沿いに進路を取るのに対して1頭だけ大外を回り、
アレヨアレヨという間に抜け出した仰天騎乗を見せています。
昨年のエリザベス女王杯スノーフェアリーの逆パターンですね。
今回はワークフォースに騎乗するのでしょうが、
知り尽くした相手ばかりというのも有利に働きそうです。
きょうも来てくださってありがごうございます。
ご紹介したように凱旋門賞戦線は早くもサバイバルの様相です。
粒揃いの好メンバーが激突を繰り返しています。
ヴィクトワールピサ、ナカヤマフェスタ、ヒルノダムールなど
日本からの遠征馬にとって、けっこう厳しい状況なのかも。