2011年08月31日
こんにちは。
今週末に行われるアイルランドの最高峰レース
チャンピオンSの話題をお届けしています。
10ハロン戦では8戦7勝2着1回の無敵将軍ソーユーシンクが、
父ハイシャパラル、祖父サドラーズウェルズに続く
父系3代制覇の偉業達成をかけて走るのが焦点ですね。
このソーユーシンクが10ハロンでたった1回だけ負けたのは、
ロイヤルアスコットのプリンスオブウェールズSでした。
直線に入って余裕で先頭に立ち楽勝かと思われたのですが、
後方からリワイルディングが追い込み頭差かわしたレースです。
『私の調整ミス』 とオブライエン調教師は語っていますが、
リワイルディングの鬼脚は一世一代の迫力がありました。
鞍上のデットーリ騎手は鞭の使い過ぎで騎乗停止になっています。
馬もジョッキーも死に物狂いと言っていい一戦でした。
リワイルディングはここで精魂使い果たしたのか、
次走キングジョージで競走中止、予後不良となってしまいます。
悲しいのですが、文字通り一世一代の激走になってしまいました。
さて、無敵将軍の対抗格に推されているのがスノーフェアリー。
昨秋のエリザベス女王杯にやって来て、
日本のファンをビックリ仰天させた豪脚が忘れられませんね。
しかし日本、香港と規格外の激走を続けた反動なのか、
今季はずいぶんと仕上げに手間取ったようです。
やっと出走にこぎつけたエクリプスSでは、
ソーユーシンクに大きく離された4着に終わり、
牝馬限定のナッソーSでもミッディの2着に敗れています。
でも復調の手応えは掴めたようでヨークに向かうことになり、
インターナショナルSとヨークシャーオークスにダブル登録。
ところが前者をスキップして後者に向かおうとしたところ、
路線変更が認められずゲートインできないままヨークを去ります。
去年、英愛オークス、エリザベス女王杯、香港Cと
世界を股にかけてG1を勝ちまくったことを思うと
何ともチグハグな印象は否めません。
おまけに主戦のライアン・ムーア騎手も落馬事故で休養中と
なんだかツキにも恵まれていないようです。
女傑復活はあるのか、ここもチャンピオンSの見どころでしょう。
きょうも来てくださってありがとうございます。
『馬名ミュージアム』 もよろしくおねがいします。
8月も今日で終わり、明日からは暦も変わります。
日本にも秋競馬の蹄音が聞こえてきました。