2010年02月21日
こんにちは。
お休みにわざわざ来てくださってありがとうございます。
ことしのG1開きフェブラリーS、いよいよですね。
初ダート組には厳しいレースというようなお話をしてきました。
でも、この常識を軽々と超えてみせた怪物がいます。
2001年の武蔵野S、JCダートを連勝したクロフネです。
彼は3歳春シーズンまでは芝路線を歩み、
NHKマイルに勝ちダービーに駒を進めた一流馬です。
しかし秋緒戦の神戸新聞杯で3着に敗れると
あっさり路線転換してダートレースに向かいます。
松田国英調教師は芝・ダートを問わず走りまくる
フレンチデピュティの血を確かめてみたかったのでしょうか。
武蔵野Sでは好位から楽々と抜け出して直線は離すばかり、
2着イーグルカフェに9馬身差をつけ
1分33秒3という驚異的なレコードタイムで圧勝します。
イーグルカフェは少しムラな印象ですが弱い馬ではありません。
クロフネの1年前にNHKマイルを制覇した先輩であり、
翌年のJCダートではデットーリ騎手で勝利を収めています。
そしてクロフネはJCダートに矛先を向け、後方から一気にまくり、
直線入り口で先頭に立つとまたもや独走劇。
ウイングアローに7馬身差のレコード勝ちを収めます。
ご承知のようにウイングアローはフェブラリーS、JCダートを制して
前年にはJRA最優秀ダートホースに選ばれている強豪です。
こうした歴戦の勇者を子供扱いするのですから
クロフネのダートでの強さは底が知れません。
適性というのは怖いものです。
彼には群を抜いたダート適性、マイル適性があったのでしょうね。
NHKマイル2着、マイル戦で目下2連勝中のレッドスパーダが
話題を呼んでいるようです。
マイル適性という意味ではすでに証明ずみです。
ダート適性も血統的背景から不安よりも期待が大きいでしょう。
ちなみにNHKマイルに出走した経験があり、
フェブラリーSで好走したサラブレッドには
02年のアグネスデジタル(NHK・7着、フェブラリー・1着)
05年のメイショウボーラー(NHK・3着、フェブラリー・1着、
メイショウと同年のシーキングザダイヤはNHK・7着から
フェブラリーでは2年連続して2着に健闘しています。
レッドスパーダもそうですが、
実はローレルゲレイロも3年前のNHKマイル2着馬ですね。
まあ、逆のケースもありますから鵜呑みはできませんが、
“第2のクロフネ”が出現してくれないものでしょうか。