2010年03月13日
こんにちは。
先週の桜トライアル第1弾チューリップ賞(G3)は、
躍進中のキングカメハメハはキングカメハメハでも
本命アパパネではなくショウリュウムーンが勝つ波乱となりました。
こういうところにも勢いみたいなものがあるのでしょうか。
さて、土曜のメインはトライアル第2弾アネモネSが行われます。
今週はアニメイトバイオ、ギンザボナンザの
有力馬2頭を送り出すゼンノロブロイの血が注目でしょうか。
アネモネSは1991年に桜花賞トライアルに指定され、
第1回はタニノクリスタルが勝利を収めています。
本番では着外に敗れましたが、その母タニノシーバードから
アガ・カーン家の至宝・マーマハル、ムムタズマハルへと
さかのぼる名牝系は古くはダービー馬マームードを輩出し、
近くは一昨年の凱旋門賞馬ザルカヴァを生んでいます。
タニノクリスタルのその後の競走成績は凡庸でしたが、
さすがにタニノギムレットの母となり名血の力を見せてくれました。
ところでアネモネS、90年代は現在の中山ではなく第1回は京都、
その後は阪神で開催されていました。
95年2着のワンダーパフューム、96年3着のファイトガリバーが
桜花賞に勝ち、オープン特別とは思えない活気を見せていました。
ところが中山に移った2000年以降は、
ダイワルージュ、アサヒライジングなど活躍馬を出していますが、
西高東低の現われなのかクラシックに縁がなくなりました。
でもルージュはスカーレットブーケの娘らしく
長男坊のダイワファルコンが先週の弥生賞で3着に健闘、
みごとに皐月の権利獲得に成功しました。
ルージュの全弟ダイワメジャーは2着、1着、4着のあと、
スプリングS3着で権利奪取、皐月賞を鮮やかに勝っています。
ファンルコンはここまで3着、1着、2着で4戦目の弥生賞が3着、
メジャー叔父さんとほぼ似た軌跡で来ています。
タニノクリスタル同様、名血恐るべし、となるかどうか。
馬券も十分に楽しいのですが、
母から娘へ、息子へと引き継がれる血のドラマは
牝馬限定レースならではの醍醐味といえそうですね。
きょうも来てくださってありがとうございます。
ドバイへ遠征中のレッドディザイアの現地情報は
東京サラブレッドクラブのホームページに掲載されています。
ほぼ毎日更新されていますから、こちらからお楽しみください。