2011年08月26日
こんにちは。
海外ではかつてのフジキセキや今年のハットトリック産駒の活躍で
サンデーサイレンスの血が世界から見直されています。
サンデーサイレンスはご存じのようにヘイローの代表産駒ですが、
キングヘイローの母となったグッバイヘイローは
7つのG1を含む24戦11勝の成績をあげ日本に輸入されました。
牡牝の代表産駒が日本に来ていることになります。
アメリカに残った馬ではとくにバラードという牝馬との相性が抜群、
長女のグローリアスソングは34戦17勝2着9回の女傑でしたが、
繁殖としてもシングスピール、ラーイなどを輩出しています。
彼女の全弟デヴィルズバッグはタイキシャトルの父となり、
日本でそれなりに父系を伸ばしています。
惜しかったのは、そのまた全弟のセイントバラードで
BCクラシックを勝ち後継として期待されたセイントリアムが
1世代の産駒を残しただけで事故死してしまいました。
どうも欧米では意外に分枝を伸ばし切れていない印象があります。
日本では言わずと知れたサンデーサイレンスが13度、
アルゼンチンでサザンヘイローが9度リーディングを獲得するなど
父系を大きく発展させているのに対していささか淋しい?
ヘイロー系のセールスポイントは非ノーザンダンサーの血脈。
今やヨーロッパの大レースはサドラーズウェルズを経て、
ガリレオ、モンジューなどへと裾野を広げたチャンピオン血統、
ダンチヒからデインヒルを通じて勢力を拡大している
パワーとスピードを兼備した王道血統が威を振るっています。
怪物フランケルを筆頭にノーザンダンサーのクロス馬が続々。
ノーザンダンサーの血を持たないハットトリック、
あるいは薄いディープインパクトなどヘイロー系に
注目が集まるのも自然の流れかもしれません。
この貴重な血の宝庫ともいえる日本から
次代を背負うような新しいトレンドが生まれないものでしょうか。
きょうも来てくださってありがとうございます。
ちょっと印象が薄い今年のアメリカ競馬ですが、
サラトガ競馬場でのトラヴァーズSは好メンバーが集まりました。
明日は “真夏のダービー” の話題をお届けします。