2009年09月20日
こんにちは。
シルバーウィークの2日目、きょうは中山と阪神を舞台に
3歳三冠の最終関門へ向けてのトライアルが火蓋を切ります。
中山は菊花賞トライアルのセントライト記念、
阪神では秋華賞トライアルのローズSがそれぞれ行われます。
セントライト記念は、みなさんご存じのように
わが国初の三冠馬セントライトを顕彰して生まれたものです。
セントライトは3歳時の1年間だけを走り、
三冠レースを含み12戦9勝、2着2回、3着1回の成績でした。
4連闘で臨んだダービーでは8馬身の大差で圧勝、
これは今日までダービーの最大着差として記録されています。
敗れた3レースは58キロ、66キロ、68キロと
現在では考えられない重量を背負っており、
けた違いの実力馬であったのは間違いないようです。
けた違いなのは彼自身ばかりではなく母のフリッツパンシー。
以前にもご紹介したことがありますが、
長兄タイホウが帝室御賞典(現在の天皇賞)、
弟のクリヒカリは皐月賞と帝室御賞典、
末弟トサミドリは31戦21勝とタフに走り、
ダービーこそ暴走先行争いに巻き込まれ大敗していますが、
皐月賞、菊花賞の二冠をものにしています。
ちなみにこの年の第3回セントライト記念は
菊花賞の中2週後と変則開催でしたが、
兄の記念レースを勝利で飾っています。
フリッツパンシー4兄弟でG1級レース8勝、
この記録はダイワメジャー、ダイワスカーレットなど
スカーレットブーケの子供たちがG1 9勝を上げるまで
長い間、日本記録として残っていました。
さて、きょうのセントライト記念、
偉大な先輩の名に恥じないいいレースを期待したいものです。
きょうも来てくださってありがとうございます。
あす以降もシルバーウィークのお休みがつづきますが、
J-horsemanは休まず更新してまいります。
どうぞよろしくお願いします。