| 若くして創業オーナーとなった山本さん、 社員との人間関係に悩みに悩み ある日、『論語』を手にする。 |
駿 | 孔子なら私が教えてあげますよ。 |
俊 | ぜひお願いします。 でも当時は。私が31歳の時の話です。 孔子の教えに従えば、 「吾れ十有五にして学に志す。三十にして立つ。 四十にして惑わず。五十にして天命を知る」、 まぁ、天命を知る歳を超えましたから、 少しはわかるようになりました。 |
駿 | それで効果はあった? 金儲けをしようと思ったら 上手に人間を使えないと駄目でしょう? |
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俊 | そうなんですね。 人を使えるようにならないといけない。 いくら稼げるようになっても、 仲間に辞められちゃったら淋しい人生ですよ。 だから、論語とか必死に読んで、 社員との関係に生かした。 「人の己を知らざるを患(うれ)へず。 人を知らざるを患(うれ)う」 って言葉が好きでしたね。 |
駿 | 他人は自分のことを わかってくれないと嘆くのではなく、 自分が他人を理解していないことこそ問題なのだ、 と孔子はいっています。 まさに人間関係学の奥義ですね。 |
俊 | はい。 それからですね、会社として伸びだしたのは。 |
駿 | 厳しくしているのですか? |
俊 | 厳しいっていわれますね。 実際、厳しいことをいっていると思います。 でも、誰も辞める人間がいない。 私は26歳で会社をつくったわけだけど、 幹部は誰一人辞めていません。 いつも『辞めろ!』とか 無茶苦茶いっているんですけどね(笑)。 |
駿 | それは凄いことですね。 私は『辞めろ』といったことはない。 でも『早く会社を作って俺に楽をさせてくれ』 とはいっていますけどね(笑)。 |
俊 | 他の会社をつくれって、 それは『辞めろ』って いっているようなものでしょう(笑)。 |
駿 | いやいや、 私は山本会長みたいな長者になる気はない。 ただチョピッとお金がほしいだけです(笑)。 チャプリンがいいこといっていますね。 |
俊 | 人生に必要なもの。 それは勇気と想像力、 そして少しのお金だ・・・(笑)。 |
駿 | そうそう(笑)。 |
| (あしたにつづく) |